(^0^)/ 名草川柳会(第29回勉強会)
2025/12/16(火)
川柳塔社主幹小島蘭幸氏の選結果8句(2025年度川柳塔本社句会秀句(天、地、人))
お手紙をください冬がくる前に
愛していると言えばよかった こぼれ萩
あたたかいもので包んでありました
私を救ってくれた君の「はい」
通り雨だったやさしい人だった
生きてゆく翼はもろくなったけど
銃の音せぬ青空にハグをする
人間も蜻蛉今を生きなさい
【鑑賞】上記8句を考える。
【実作&添削】互評&添削。(宿題:「 」 つぎの勉強会のはじめに各自1~2句白板に書いておいてください。)
➀ ②
【※】『繰り返すということ』
例えばあなたが主婦なら、毎日献立を考え、材料を揃え、調理し、家族に食べさせ、食器を洗うなどの繰り返しが虚しくなったことが少なくとも一度はあるに違いない。むろん私も同じ。エンドレスの繰り返しが、大げさに言うならあたかも刑罰のように感じられたことがあるのではないか。(仕方なく)毎日繰り返すこと、繰り返さねばならないことでしばしば人は生きる意味を見失い、虚無感に襲われる。頭では仕方のないことだと分かっていても、納得できない。自分の人生は何なのか、これでいいのかと。
しかしこうした繰り返しこそが生きることそのものなのである。生きるとはそれ以外のなにものでもない。人間に限ったことでもない。食べ、排泄し、眠る。あらゆる命が繰り返していることは、生きるということそのこと以外に意味のない営みなのである。そのほかに意味がないということを知ることが、それこそが意味であるという理解に繋がっていく。
生きるとは繰り返すこと、続けることである。しかし単純に繰り返すことは苦痛をともなうゆえに「求道(ぐどう)」の精神とかかわってくる。どの道も「繰り返す」ことで〈深くその場を掘る〉ことに繋がっていく。食事の支度一つにしても、「求道」。「求道」の中に〈楽〉を見いだす境地に至るということこそが大切なのではないだろうか。川柳においても、そのことはまったく同じである。(たむらあきこ)
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これは句会のレジメでしょうか?
鑑賞にたっぷり時間をとってあるようですね。
蘭幸選だと批判めいたことは言いにくそうですが実際にはどうなんでしょ。
川柳書きは発表してもしなくても川柳を毎日書きますから求道といえばそうですかね。
求道を楽しむ。今これから書く川柳が自己ベストでありたいですね。
月波与生さま
ハイ、いつも勉強会の最初にお渡ししている、レジュメです。
勉強会では、これをもとになるべく多くのかたがたに発言していただくようにしています。
小島蘭幸氏選には、かねてより敬服。
前田咲二先生はめったに褒めるかたではなかったのですが、「蘭幸はうまいぞ」と、氏の披講を評価しておられました。
この秀句を挙げたことで、みなさんにも勉強になったことと思います。
これからいろいろな選者の選結果を挙げていくことで、さらに勉強していただきたいと思います。
結局、どの道も求道です。
食事一つをとっても、いい加減にするか工夫して深めるかは人によります。
おたがいにがんばってまいりましょう。(^^)/
コメントに対するお返事いつもありがとうございます。
〈いろいろな選者の選結果を挙げていくこと〉が勉強になる。
選を読むとはあきこさんらしい視点だと思いました。
僭越ながらこれからの川柳について喋った内容が『川柳宮城野』誌の2026年1月号に掲載されますが、この中で川柳は良き選者〈読み手〉があってこその文芸だと喋ってます。川柳の読み方を共有していくことはよい読み手を増やす大切な機会だと思います。頑張ってください。私も勉強会に取り上げられるような選句ができるよう励みます。
月波与生さま
>川柳は良き選者〈読み手〉があってこその文芸だと喋ってます。川柳の読み方を共有していくことはよい読み手を増やす大切な機会
その通りですね。
選者の厳選、それが大会の値打ちです。
主催者側にも理由があるのでしょうが、句の初歩的な欠点も分からない選者が大会で披講する、これは参加者に対しても失礼なこと。じゅうぶんにちからをつけた選者であってこそ、大会の選は任せられるのです。
ただ、かつてはひどい選だと思っていた選者が見違えるほどよい選をしていたということもあります。勉強されたのでしょうね。ですから、長い目でみて選者として育っていただくことも大切。
作句と選(読むちから)は両輪、われわれもつねに勉強していかないといけません。
名草川柳会(第29回勉強会)お疲れさまでした。
寒さも厳しさを増しており、くれぐれもご自愛ください。
また今回は所用で途中で退席をさせていただき、すみませんでした。
今回は、「第三者から見たあなたの句」みたいな勉強をさせてもらいました。
自分が作った句はそれなりに可愛いもので、自分があるイメージを抱いて
作っているので、ほぼ完璧な形で出来上がっていると思っているのですが
全く何も知らない第三者にはどうとらえられているのか、みたいな。
そんな感じの勉強ですかね。
で、僕の句
「暑い胸 流れる汗がちょっと好き」
先生の評⇒自分の胸か、誰の胸か分からない
僕の感想⇒えっ、そう言う風にとられるとは目から鱗(笑)
で、こんな風に直してみました。どうなんでしょう?
「伝う汗 あなたの胸がちょっと好き」
ほんと、先生がいつも口にしている推敲ですね。
「枝葉を落とし一本の棒のように詠む
どこまでもきりがないような、深い森にはいっていく
そんな気分を味わいたいものです。
井口廣司さま
>伝う汗 あなたの胸がちょっと好き
これでいいですね。
男性の胸を詠んでいる女性の句になると思いますが。
コメントの文章がいつもしっかりと書かれていて、とてもいいのね。
会計もお願いしていますが、句会の世話人の一人として、来年からセンマガ和歌山句会報告をブログに投稿していただけませんか。
こんなところでお願いするのもなんですが、考えておいてください。
あらあら、それは大変。
気楽に句会に参加できなくなりますね(汗)
返事は詳細をお聴きしてからということで、よろしくお願いいたします。
井口廣司さま
川柳ブログメニュー → 川柳マガジンブログを開く
川柳マガジンブログに、参考のため目を通しておいていただけますか。
センマガクラブ和歌山句会の内容を、少し詳しく書くところです。
川柳マガジンには、毎月桂子さんがWordで書いて送ってくださることになっています。そこは簡単に出席者名や入選句を記すだけですが。
もう少し踏み込んで内容を記していただきたいのね。
あきこブログは句会のレジュメだけなので。
来年1月からのことなので、考えておいてくださいね。(^人^)