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『野村賢悟 第四句集』第一章から20句
独りではない病む妻が居てくれる
人の世や妻のパンツを干している
認知症妻のしぐさが憎めない
神様に近づいていく妻の老い
病む妻も帰れば待っていてくれる

ハミングで寝かしつけてる子守歌
紙コップ握りつぶしている介護
明日生きているかと思う仕舞風呂
妻病んできずなが太く太くなる
しあわせな二人の為に来る夜明け

認知症ぐるぐる巻きになった脳
お父さん愛してますと言う寝言
認知症扉へつける二重鍵
少しずつ空気が抜ける認知症
シナリオはきっと閻魔のたなごころ

出た出ないきれいごとではない介護
妻を看る延長コード尽きるまで
妻に楽させてやりたい宝籤
ゼンマイが時々動く認知症
介護する妻とふたりで笑い合い

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⦅3750⦆こころに響く第一章「彼岸花」(『野村賢悟 第四句集』から20句)‥《しあわせな二人の為に来る夜明け》”にコメントをどうぞ

  1. 板坂壽一 on 2025年10月4日 at 1:15 PM :

    あきこさん選の、
    『野村賢悟 第四句集』第一章から20句より、老生の☆印は、
    ・出た出ないきれいごとではない介護
    です。介護の経験から、ついこの句に魅かれました。 板坂壽一

  2. たむら あきこ on 2025年10月4日 at 1:46 PM :

    板坂壽一さま
    老々介護という言葉がありますが。
    著者は、1933年生まれ。
    奥様を7年間介護しておられます。
    その毎日をブログで垣間見させていただいているだけに、よけい沁みるものがあります。
    一昨日届いたばかりの句集ですが、真摯に介護に向き合う句の重厚感は圧倒的でした。
    いつまでもお元気でいていただきたいものです。

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