村を出た子は息災か芋を干す
焼き芋屋の笛ビル街を直角に(安川聖選「芋」準特選)
満ち潮に追われる蟹に父を見た(藏田康子選「満ちる」佳句)
秋の陽は手に満ち溢れても寂し(藏田康子選「満ちる」特選)
洗い髪死後のことなど問われても
啄木の砂は貧から貧に落つ(真島美智子選「さらさら」準特選)
国守る少年兵の義足鳴る
現し身のかすかな風にさえ痛い(間瀬田紋章選「痛い」準特選)
また誰か旅立つ風を伴うて(古谷龍太郎選「伴う」準特選)
梅崎流青氏の入選句が読み上げられる度に会場が感動で静まり返る(ように思われた)。長くあちこちの句会大会を歩いてきたが、どういうわけか九州にはあまり縁がなかった。足を延ばさなかった。そういうことで、氏の句に触れることもなかった。そのことをいま残念に思っている。(たむらあきこ)
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