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 気魄」の二字。「気魄」は「気迫」と辞書で併記され、同音かつほぼ同義語。ただ“魄”は常用漢字ではない。

 高村光太郎の詩「道程」にある、

常に父の気魄を僕に充たせよ

 という一節は有名。「気迫」は本来の文字ではないようで、新聞で独自に使うようになったらしいのね。戦時中には戦意を高揚させるため「気魄」の文字が多用されていたというのね。

 そういえば師・前田咲二先生に、《節約の妻の気魄に負けている》という句を大会で秀句(宿題:「節約」)に採っていただいたことがある。先生は海軍兵学校の出身だったからだろうか、「“気魄”(の字)で採ったんじゃ」と後に伺ったことがある。ちなみに、この句はあきこの句とは知らずに採られたもので、「分からんかった」とおっしゃっていた。先生は「身内(とくに編集同人)の句は秀句に採らん」とおっしゃっていたので、このあとあきこの句を秀句に採っていただいたことはない(字とか句風で分かるのね)。

 「魄」は「たましい」の意味で「迫」は「せまる」。意味が異なる。「気魄」は「気力」と似ていて「迫力」にも通じるだろう。「魂魄(こんぱく)」ということばもある。「魄」は「鬼」の字に霊的なイメージがあり、「気魄」も同様、人間離れしたちからを指しているようだ。

 忘れもしない、2022年2月3日のこと。地銀・紀●銀行で投資信託の強引な押し売りに遭った。全銀協へのあっせん申立書を書くことにはじまりたいせつな時間を無駄にしてきた(さいごは、弁護士費用のことなどで諦めざるを得なかった)。せめて同様のことで苦しむかたがたがないよう、ブログに経緯を記し続けている。怖ろしいのは、全銀協への銀行側の嘘八百・虚偽そのものの答弁書(いずれ、全文を記します)。

 上記のことで、予定していた出版への「気魄」を削がれたのね。まだ完全には立ち直れていない。銀行側が「ご迷惑をおかけして」「いやな思いをおさせして」などと謝ったのは、やっと今年の10月3日。しかし「もう済んだことなので」と口だけの謝罪に終わっている。口だけで済むなら法律も警察も要らない。

 和歌山文化協会主催の「文芸まつり」、小・中学生の部の講評の内容を考えている。まず選の確かさがたいせつなことは言うまでもない。いろんな意味で将来あるこれからのかたがたなので、とくに選を入念にしている。ごく短時間の講評でご父兄のかたがたをふくめみなさんに「川柳とはなにか」の一端でもお伝えできればと思うのである。川柳への「気魄」がいささかでも戻るだろうか。

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