長谷川等伯(石川・七尾)吟行15句(2023/10/23)
等伯のさまよう影か松林図(しょうりんず)
能登国七尾(のとのくにななお)にさがすきみの影
松林図の完も未完も靄(もや)のなか
きのうのことばかりつぶやく松林図
ひびきあう左隻右隻(させきうせき)の松林
松林図の霧のむこうに逝ったひと
手をひいた子をかぜにする影にする
墨の濃淡が孤愁(こしゅう)をにじませる
水になった利休久蔵(きゅうぞう)遺す影
水になったひとの影借る松林図
きのうのことは言わない松が靄に入る
霧のむこうの重さあれから積もる悔い
耳につく松籟(しょうらい)しみてくるなげき
遠く近く松も互(かたみ)になげきあう
きみを探して七尾のかぜのなかにいる
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