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 31日。猛暑日が続いているので、あまり暑くならないうちにと、宿泊のホテルを出たのは8時前だったか。徒歩で吉野ヶ里公園駅まで。やはり徒歩は無理かと電車のホームに立ったものの、思い直して、徒歩で標識に従って国営吉野ヶ里歴史公園(吉野ケ里遺跡)まで。暑い中にも、弥生の風を感じながら稲穂の中を歩いていったのね。日傘をさし、20分ほど?かけて、なんとか歩ききった。

 公園東口の手前に休憩所があり、しばらく足を休める。公園関係者の影がちらほら、まだどこにも客らしい影はない。

 脚のしびれをとり、ゆっくり階段を上ってゲートまで。チケット売り場が開くのを待っているキレイな女性と思ったら、オネエだった。暑くて立ってもいられないので、近くの資料館?へ。資料に目を通しながら、9時の開園を待ったのね。ちなみに、入園料は200円(シルバー)。天の浮橋(あまのうきはし)をわたって弥生時代に入っていく。
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吉野ヶ里歴史公園吟行24句(2023/7/31)
 きのうへ入る天の浮橋(あまのうきはし)
逆茂木(さかもぎ)のかたちでわたくしを拒む
南内郭(みなみないかく)が掟をすわらせる
復元のきのうへわたくしをさがす
きみとの間に環濠(かんごう)わたくしの中に

環濠へあきらめきれぬひとがいる
板塀(いたべい)の向こうに言問(ことと)いはならぬ
巫女として柵(さく)・環濠をでられない
開かない扉のきしむ音がする
主祭殿(しゅさいでん) 見えぬくさりに繋がれる

甕棺(かめかん)がつぶやく わたくしの生
甕棺のしみはきのうのかなしみか
サヤサヤとガラス管玉(がらすくだたま)鳴らすかぜ
蝉の声やがてわたしも透けるまで
甕棺のなかにも月日過ぎてゆく

この先を見たくて管玉を覗く
貝紫(かいむらさき)わたしの来世のいろにする
形状記憶のようにわたしのなかにきみ
前漢鏡(ぜんかんきょう)に映して腕の貝輪ゆらす
遠い記憶に貝輪36個

弥生時代もあなたも沖になっている
鏡面のあなたの影へふりかえる
甕棺墓地に月影 きりもなくきのう
わたくしも柵からこぼれ落ちている
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画像 平成16年に発掘された1基の甕棺墓(約2050年前のもの)から、中国製の銅鏡(漢式鏡)1面と弥生人骨の両腕につけられた南海産貝殻製腕輪36点が出土した。葬られた人物は鑑定の結果、40~50歳代の熟年女性であることが分かった。出土した銅鏡は、中国前漢時代に作られた連弧文(内行花文)鏡で『久不相見、長毋相忘』(久しく相まみえず、長く相忘るなからんことを)「長く会わなくても、お互いに忘れないようにしましょう」という銘文が鋳出されている。同じ形、同じ銘文をもつ銅鏡は、中国雲南省の前漢時代の墓(石塞山7号墓)から出土したものが知られている程度で、非常に珍しいものだという。
 また、腕輪は沖縄・奄美地方で採取されるイモガイの貝殻で作られたもので、右腕には25個縦型のものを、左腕には11個の横型のものを装着しており、腕輪周辺からは絹布片も発見された。この女性は司祭者と考えられる。
 この貝製の腕輪は奄美諸島以南の海にしか生息していない大型の巻き貝で作られている。これらの貝を入手するために弥生人は自ら南島に赴き、島々を結んだ運搬ルート「貝の道」を開設した。
 南島から「貝の道」をつかって運ばれた貝は、南九州の中継地点でいったん水揚げされ、その後各地に運ばれていった。弥生時代中期頃には南島で貝輪づくりの粗加工が行われ、効率よく貝を供給できるシステムができた。
 では、南島からはるか北部九州まで運ばれた貝は何と取引されたのだろう。当時の南島では、漁労・狩猟・採集を生業の中心とした生活を送っており、九州の稲作を中心とした文化とは別の文化をもっていた。南島では弥生文化の遺物が数多く出土し、なかでも弥生土器が最も多く、その他に青銅製品、鉄製品、ガラス製品、翡翠製品などがある。このことから当時貝と交換されたものは土器に入れられた米や酒が一般的で、ときとしてその他の貴重品が加わったと考えられる。
 弥生時代に盛行した南島交易は、古墳時代終末期にいたるまで継続したと考えられる。南海産の貝は遠方から運ばれた貴重品として、それを持つ者の身分の差を示した。弥生人にとってこれらの貝は時代を彩る装飾品として欠かせないものだった。
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