大阪城(鶴彬)吟行17句(2023/7/4)
二十二歳収監される鶴彬(つるあきら)
〈手と足をもいだ丸太にして返し〉
手も足も口ももがれてしまうのか
〈屍のゐないニュース映畫で勇ましい〉
屍(しかばね)のいない映画で駆りたてる
〈暁をいだいて闇にゐる蕾〉
衛戍監獄跡(えいじゅかんごくあと)に蕾のうめき声
彬の碑 蕾ふるえてうずくまる
彬の声とどかぬ侵略のいくさ
戦争美化の声をゆるしてならぬ 声
豊国神社東に風がうずくまる
風暗い七月 監獄の跡地
歴史逆行をゆるしてならぬ 声
揺さぶられこころ通わす向こう岸
監獄跡の暗さ 彬のいばら道
錯覚か否かわたしの横に影
二十九歳死去と数えている怒り
闇にゐる彬の白さ 碑のしろさ
蕾にやがていまを問いかけられている
彬獄死 やみからふいに照り返し
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