令和4年 噴煙川柳大会発表号 №874から
「サンプル」真島久美子選
遊行のサンプルだろうわたしのひとり旅
サンプルのわたしを誰も見ていない(五客)
「湧く」
(「沸く」と間違えて出句、入選句ナシ)
「まばら」間瀬田紋章選
まばらだったと他人の個展を安くする
「損」平田朝子選
損ではないと損がわたしを叱咤する
「しばらく」森永可恵子選
しばらくを流れる浮雲のわたし
没句
逝ったひとの写真まばらに過去を呼ぶ
花筏のなかに紛れるまでのこと
損は損だとこころがすこし折れている
「沸く」と間違えて出してしまった句
さくら満開 春を沸とうさせている
沸とうする怒りいまだに消えぬ基地
全日本川柳2022年 富山大会作品集から
「立つ」高橋みっちょ選
うつしよに滝もわたしも立っている
「アルプス」上野多惠子選
テーブルにアルプス組みあげたパズル
没句
いたずらっぽい湾だあなたの抱擁だ
ゆだねきりあなたの湾の中にいる
独りをとぎすますひとりの夜である
やっとつかんだひとりは至福かもしれぬ
切り棄てたことへときどき立ちすくむ
アルプスを真上からながめるマップ
下記は当日投句として詠んでいたもの。誌上大会になったので、応募していません。
「氷河」
ゆるしたらぼくの氷河もとけてきた
にんげんの欲が崩している氷河
「離れる」
つないでは離すにんげんなのだろう
逝ってからつかず離れずボクといる
「久しい」
9条の影がずーっと寡黙だな
だんだんと輪郭だけになる記憶
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