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病棟から嬌声のような声が消えて、静寂が訪れるのは、丑三つ刻。
しばらく浅い眠りにつくと、夜明けの太陽が待たれる。
空調の音が雨音のように感じられているとき、訪(おとな)ってくれるのは多く隠世(かくりよ)の人々。

何を読むつもりだったのか。眼鏡をかけたまま眠ってしまった。
カーテンの隙間から日の出前の光が眼鏡の端に映った。
また一日、点滴を受けながら、あれこれと考えるたのしみを思う。

雨が降って花は散る。
あしたも終日雨が降り、花は散る。
散りゆく花に誘われて、どこまで傘さし歩くだろう。
…‥‥‥‥‥‥………‥‥‥‥‥‥………‥‥‥‥‥‥………‥‥…‥‥‥‥‥‥……
小堀邦夫(こほり くにお、1950年9月6日 – )は、日本の神職作家詩人。元靖国神社宮司神宮禰宜神社本庁参与。(Wikipedia)

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