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超柳派!全国誌上句会(2021・12)課題「週末」
特選 週末は自分の色で描ききる 青山  南

秀1 週末は地球と握手する軍手 米本 素光
秀2 太陽が週末なんて無いと言う 石井小次郎
秀3 週末の家族ファミリーごっこする 日下部敦世
佳1 週末は私色の紅を差す 安川  聖
佳2 愛錆びぬように週末手を入れる 兼崎 徳子
佳3 週末はのんびり落ちる砂時計 瀬田 明子
佳4 妻の居ぬ週末孫も人も来ぬ 北島  澪
佳5 週末は仮面をとって素の自分 木村 行吉

超柳派!全国誌上句会(2021・12)「雑詠」
特選 灰色の絵の具は使い切りました 安藤 敏彦

秀1 辛いから涙流れてくれないか 三浦 蒼鬼
秀2 満月が欠けて秘密が洩れている 上田 紀子
秀3 肴は要らぬ中天に月がある 竹中たかを
佳1 伸びをして大きな朝を抱きしめる 安藤 なみ
佳2 こぼれ萩遠い記憶にある痛み 福本 清美
佳3 マーキングされてあなたの色になる 位田 仁美
佳4 他に道なかったのかと日を畳む 今村テルヨ
佳5 思い出が買い叩かれる遺品処理 入り江わに

選後感想
課題特選、男性(女性)も仕事に加え、週末の家族サービスを要求される時代。せめて週末は自由にしたいと。句は、実践中なのか願望か。秀一、「地球と握手」「軍手」で農作業だと分かる。「握手」がよい。秀二、365日休むことなく顔を出してくれる「太陽」。秀三、「ファミリーごっこ」に穿ち。仕事で疲れていても、週末には子どもの相手などをして「家族」を演じていると。
雑詠特選、「灰色」は懊悩の色。それを使い切ったというからつぎに来る色は明るい色かというと、残念ながらそうとは限らない。まだ黒が残っている。秀一、「涙」は生体の防御反応なのだとか。たしかに涙を流すと気持ちが軽く、楽になる。秀二、「満月」「秘密」、コトバの関係を斬新に詠んでいる。秀三、いまも昔も秋は「月」。酒の肴は中天の名月。
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超柳派!全国誌上句会(2022・1)課題「交流」
特選 父よ母よもっと話をしたかった 吉永 幸枝

秀1 人流の中から掬う人の縁 松本とまと
秀2 赤ちゃんと小指で交わすテレパシー 田中 恵子
秀3 もひとりの僕と交流しませんか 三浦 蒼鬼
佳1 交流会みんな尻尾を出したまま 丸山 威青
佳2 必要とされるところに根を下ろす 加藤 富清
佳3 交流が私の色を創り出す 有澤 嘉晃
佳4 おひねりが泣かせどころを盛り上げる 鏡渕 和代
佳5 ジェネレーションギャップを埋める聴く力 橋本 悟郎

超柳派!全国誌上句会(2022・1)「雑詠」
特選 生きている只それだけで絵が描ける 川又 暁子

秀1 継ぎ足した生命線の上にいる 相馬まゆみ
秀2 後ろ指さされぬ程に傾きます 山下  博
秀3 寂庵に咲いて咲き切る曼珠沙華 北島  澪
佳1 咲いていることに気付いてくれた人 西山 竹里
佳2 良いことも良くないことも暮れていく 北原おさ虫
佳3 穏やかな人だ欠伸がうつくしい 橋倉久美子
佳4 愛情をペットショップに買いに行く かっぱ堂
佳5 徘徊を叱って泣いた月明り 星野 英敏

選後感想
課題特選、濃い血縁であることに安心してか、生前はとくに話をしない親子。逝ってから交流の時間が少なかったことを後悔。秀一、同時代を生きているのに、ほんの一握りの人としか関わらない。それが仏教でいうところの「縁」かと。秀二、情景が出てくる。まさかテレパシーを交わしているのだとは。秀三、「もひとりの僕」とは、肩書などをはずした本当の僕。
雑詠特選、まず生きることだと。生きることに意味がある。どんな人生の「絵」もあっていい。秀一、自分にいのちを繋いでくれた無数の先祖がいる。手のひらの生命線のように、いまある自分のいのちの線というだけではない。秀二、天正時代、奇抜な身なりをすることを「傾(かぶ)く」といった。歌舞伎はそこから。秀三、寂聴さんの生き方には賛否があるようだが、生き切った。

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