〈中今(なかいま)〉ということばがある。神道における歴史観の一つ。時間の永遠の流れのうちの中心点として存在する今、という考え方なのね。単なる時間的な現在ではなく、神代を継承している今、ということ。
わたしたちは中今を生きているのね。今この一瞬。『広辞苑』は、中今を「過去と未来との真ん中の今。遠い無限の過去から遠い未来に至る間としての現在」としている。過去があって現在があり、現在がまた未来を築いてゆくと。その真っただ中が中今なのね。
生の一瞬一瞬をしっかりと生きたいものよね。江戸中期の書物『葉隠』の有名な一節に「武士道とは死ぬ事と見つけたり」とあるけれども。それは死ぬまでガンバれということではないのね。死を想い、いまを懸命に生きろというのね。ひたすら前向きに、困難と闘って生きろということなのね。
生きているこの一瞬が単なる今ではなく、中今であるという考え方。人生は迷いのなかにあるといえるけれども。迷っているうちにも時は過ぎてゆくのね。わたしは、日々与えられた(頼まれた)仕事をていねいにこなし、ひたすら仕事中心に生きている。その仕事は、時給いくらなどに換算できるものではない。仕事は、いまある全力を傾けてするものだと思っている。つねに、中今ということばを頭に置いて仕事をしているのね。仕事は、そのまま生き甲斐。中今を生きているのである。
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