川柳マガジン12月号「松橋帆波 句集を愛でる楽しみと、この一句に出合う喜び 句集燦々」から。今回、あきこ監修の「前田咲二の川柳と独白」を取り上げてくださったことにお礼を申し上げます。川柳の“東の横綱”と称えられた師の句集が無いでは済まされないと、師のお許しを得ないままに出版させていただきました。川柳を学ぶ方々の座右の書になればと思っております。ありがとうございました。(写真:河内月子氏と)
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●たむらあきこ・監修「前田咲二の川柳と独白」
切っ先をいつも自分に向けている
どんな分野にも、それを愛する人、楽しむ人は山ほどいても、その分野から愛される才能を持つ人は少ない。前田咲二氏はその一人である。短詩文芸の中の川柳から、最高に愛された作家の一人である。今回、たむらあきこ氏の監修で、咲二氏の川柳と柳論に誰もが触れられることとなった。たむら氏の功績は大きい。《とうちゃんの直した屋根が漏っている》《飲めぬのにお酒の席にいてくれる》《包んでほしい鯨幕でもいいんです》。人は現実時事の中に存在する。その時事性の探求から生まれた作品の懐は、深く温かい。この書は、川柳作家への問いかけに満ちている。何のために何を詠むのか。切っ先はどこを向いているのか、と。
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