柳人紹介(19) ひとり静さんの20句
日本晴れ空もわたしも嘘っぽい
さよならは少し水気を切ってから
こんなとこまで相田みつをが追ってくる
がんばれよなんて言わない紙コップ
だんだんとナイフになってゆく時間
そうだけどしあわせなのよ金魚鉢
どの窓を思うだろうか死ぬ時に
(あきこ註:「目は心の窓」とは、目を見ればその人の本心がわかるという意味のことわざ。ほか「目は心の鏡」という言い方もある。窓から家の中が覗けるように、目には心の動きが表れるということ。この句、「窓」は目の暗喩。)
どこからかくるものがいいたとえばふ
ほんものはきっと誰かを傷つける
新聞はライオンらしくいてほしい
九条があって桜が咲いている
鶴などに折られた紙は眠れない
この傷はやがてわたしというかたち
生きてゆく自分に法螺を吹きながら
ひとつ捨てどんどん捨ててしまう秋
ありったけの心はだしで駆けてくる
一族がみんな笑っている写真
朝という朝がノックの音になる
石段の長さわたしの罪はなに
青空をぎゅっと掴んで咲いている
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