当然のことだが、どの句を採るかに選者の(総合的な)実力がでる。どこの誰の選がどうということは、なかなか口にできることではないが。名前を知られていない選者がよい選をされることもあり、そういう選者を見つけることも各地の大会に参加する楽しみの一つだった。選がその人のちからを如実に示すことは間違いない。故・尾藤三柳師ほか著名な川柳人の選結果で、柳誌に残されたものを集めて新葉館さんに出版していただけないものだろうか。大家の選結果は、川柳界にとっても大きな遺産である。句集はあっても選結果が残らないのは残念すぎる。
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睦月賞(お題「感謝」) たむらあきこ 選(下記、青字の句は30名の選者による最終入賞43句に入っています)
天
二人分咲かすドナーとわたくしと 鈴木 かこ
地
一筋の母の涙は鞭だった 鏡渕 和代
人
ありがとう言う度ぽっと開く花 柳岡 睦子
秀作
キューピッドよくぞ射抜いてくれました 丸山 英柳
百万回のありがとうでも言い足りぬ 田中 恵子
天国へ紙ひこうきの感謝状 田中 貞美
すっぽりと抱かれていたと気付く死後 有海 静枝
おかげさまですと王者のインタビュー 山本 恵子
はんぶんこし合えるひとがいてくれる きさらぎ彼句吾
ありがとう閻魔様にも言うつもり 真島美智子
グラッチェと片手を上げて父が逝く 加藤ゆみ子
創刊は一人ひとりが屋台骨 佐々木憲道
一本の藁を死ぬまで忘れない 浅野 滋子
続きは次回
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