ながく川柳界の第一人者とたたえられた尾藤三柳師。2016年10月19日、87歳で肺水腫のため亡くなられた。1975年から「川柳公論」主宰。1988年から2009年までよみうり時事川柳の選者を務められた。前田咲二師とは、さいごの数年を東西でよみうり時事川柳の選者をともに務められたというご縁がある。また、川柳マガジンでもともに時事川柳の選にあたられた。
前田先生は尾藤先生に一目置いておられた。「瓦版賞」(一回きりで終わったのね)に選者としてお招きしたのが最初。わたしが川柳公論表彰句会に出席するたび「三柳によろしく伝えといてくれ(ママ)」「おれより若いんやから、がんばれと伝えといてくれ」などと、言づけられたのね。なんと前田先生のご葬儀(2017年9月29日、家族葬で、あとからわかった)の日、わたしは尾藤先生のお墓(祝言寺)にお参りしていたのね。これも何かのご縁ということなのでしょう。下記は、尾藤先生の句とご著書。
「尾藤三柳(川柳作家全集)」より
鉛筆を削るみじめの尽きるまで
逢う愛す憎む別れる 風のなか
包みがみ包みなおすと包めない
救急車ついに死神を抜けず
こぶしひらいてもなにも無いかもしれぬ
トタン屋根猫がまずしい音にする
小便がまっすぐに出て死にきれず
ぽきりぽきりとてのひらの虹を折る
手を楽にさげて失うものはない
わが面をさいごに残す面作り
ビフテキが焼けて祖国が遠くなる
蒼天の涯(はて)からひたひたと殺意
ほんとうの力で抱けばかなしかり
秋の書舗ここで討死したくはなし
一子相伝暝(くら)い眼窩を積み上げる
床の間に積む累代のあばらぼね
詩くず歌ほぐ流水は日に新た
風邪の銀座の狐火がうつくしい
影から始まる老醜を踏まれている
川柳が芽吹いて江戸が江戸になる
…‥‥‥‥‥‥………‥‥‥‥‥‥………‥‥‥‥‥‥……
『尾藤三柳句会作品集 1』竹本瓢太郎,吉田桜子編 川柳公論社(ラスリーズ文庫) 1976
『川柳の基礎知識 技法と鑑賞』雄山閣出版 1978
『川柳作句教室 入門から応用まで』雄山閣出版(カルチャーブックス) 1981
『川柳総合事典』雄山閣出版 1984
『川柳入門 歴史と鑑賞』雄山閣出版 1989
『実作のための川柳小百科』雄山閣出版 1989
『川柳二〇〇年の実像』雄山閣出版 1989
『やなぎのしずく 三柳漫語』朱雀洞文庫) 1992
『随想・其角メモ /土佐句私観』朱雀洞文庫) 1997
『選者考』葉文館出版 1999
『新堀端今昔 川柳のふるさと』尾藤三柳事務所 2002
『川柳神髄 評論集』新葉館出版 2009
『ことば110番 尾藤三柳の川柳用語集』新葉館出版 2010
続きは次回
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突然の電話ありがとう。
電話は有り難い事に素顔が見られなくて、、、
だってプウタラプタラしてる猫状態だもの。
特に冬はね、休眠状態。
チャンとしっかりお写真見たよ。
お会いできる日までには眠りから覚めるように頑張ます。
でもきっと目覚めても田舎のおばあちゃんには
残念ながら変わりませんけどね。
山中敏子さま
やっと今頃になって年賀状の代わりなのね、笑。
みんなどうしているのかなあ、ずいぶん年月が経ってしまって。
敏子さんもあのころのびじんの印象のままよ。
いまどき70歳は青春~、まだまだ。
紀伊田辺経由で吟行にでかけるとき、もしくは帰りに途中下車します。
コロナが終息するのを待って。
ではまた~。(^-^;