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 =原句。=添削句。=参考句。川柳マガジンへは、誌面に限りがありすべてが掲載されるわけではありません。ブログには今回予備句を多く付けております。ご参考まで。
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飢餓の児に詫びてグルメの箸を置く 村田 幸夫
 
「飢餓の児」と「グルメ(美食家)」の対比。「詫びて」の軽さ。
飢餓の子に済まぬグルメの箸を置く 

殻を脱ぎ笑顔の新芽背伸びする 松本 理子
 
二字熟語を減らし、やわらかく。
殻脱いだ新芽笑って背伸びする 

この地球 未だ戦後は訪れず 石寺北次郎
 
なるべく一字空けを避ける。
いつやってくるのかこの星の戦後

地球儀をヨーヨーにする核の紐 松田 眞弓
 
「ヨーヨー」であることの必然性に疑問。
地球儀をオモチャにしてはならぬ核 

小手先の政治が描けぬ未来絵図 丸山 孔平
 
下五を前にもってくるとインパクトのある句に。
未来絵図描けない小手先の政治 

七十年続いた平和語り継ぐ 島田 洋審
 
「語り継ぐ」では内容的に弱い。
七十年の平和を繋がねばならぬ 

生煮えな返事もらって距離を置く 市村 禎雲
 
「もらって」は格助詞「へ」の一字で足りる。「生煮えな」は「煮え切らぬ」で。
煮え切らぬ返事へいまは距離を置く 

キュキュキュ磨けば笑う窓ガラス 鹿野  椿
 「キュキュキュ」は「キュッキュッキュ」で。リズムを損なわないように。「笑う」がよい。
キュッキュッキュ磨けば笑う窓ガラス

予備句

爆買いをさせてやるぞと妻に言う 柳村 光寛
 庶民の「爆買い」はせいぜい百均ぐらいで。
百均の爆買いならと妻に言う

マスメディア政治不信に輪を掛ける 岩淵  武
「に」を「へ」にすると方向性。
マスメディア政治不信へ輪をかける

前向きに詩集画集と美を鍛え 花色みどり
 「美を鍛え」の表現に立ちどまった。「前向きに」は不要。
詩集画集とわたくしの美を鍛え 

風呂に入れし子は早や社会人四年 佃  石周
 「入れし」の「し」は「た」。川柳は口語で詠むのが基本。
風呂に入れた子は社会人はや四年 

肉球を触れさせてくれ信が増す トニー荒川
 「信が増す」がかたい。
信頼へ肉球触れさせてくれる 

数の子はひとつ残らず貢ぎ物 木村 文福
 「貢ぎ物」が大仰。
数の子を自前で食べたことがない 

旅の宿まずは茶菓子に渋いお茶 菅野 満里子
 何を省けるかを考える。
まずは茶と菓子で寛ぐ旅の宿 

盆玉を張り込み悩む年玉で 山下  博
 句の纏まりを考える。
盆玉を張り込み年玉へ悩む

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