原風向きで変わる策士の眼の角度 有澤 嘉晃
「角度」が要るかどうか。
添眼の角度風向き追っている策士
原見ぬふりの罪の重さを抱いて寝る 丸山 孔平
「罪の重さ」に「抱いて寝る」がそぐわない。
添見ぬフリの罪の重さへ寝つかれぬ
原進行形の夢を育む炊飯器 市村 禎雲
句意がいま一つはっきりしない。
添ぼくの夢も膨らませたい炊飯器
原イケメンが唯一の根拠有権者 岩淵 武
このままでは「有権者」すべての投票行動の「根拠」と読まれてしまう。
添イケメンが理由で票を入れている
原内視鏡胃を見てもらい命伸び 北野クニオ
僅か十七音、何を省けるかを考える。
添命拾いさせてもらった内視鏡
原整然と落穂拾いをした青年期 岩崎 弘舟
なるべく破調を避けることが、修練。
添整然と落穂拾った遠い日よ
原放射能地球いやがり再稼働 大和 峯二
「再稼働」だけで何のことか分かる。
添再稼働いやと叫んでいる地球
原おいらくもいまだ出番を待つ主役 越智 学哲
「おいらく」は「老いらく」。
添老いらくも主役で出番待っている
原生命線逝く日喋れば落ち着けん 和泉 雄幸
定型に収めることが難しいときには上五で調整。
添生命線の短さ落ち着いておれぬ
予備句
原朝寝して昼寝もすれば不眠症 柳村 光寛
身体・病気にかかわることを句にするときは細心の注意を。
添朝も昼も寝ているぼくの不眠症
原戦慄が走る周魚の戦中句 古家 康雄
原裂け目には触れないでおくミルクティー 大井 幸子
原子の老後親が心配する時代 木村 久則
右三句、このままで。
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原は原句、添は添削句。※出版社には少し多めに予備句を付けて返送させていただいております。誌面に限りがあり、編集の都合でブログ掲載句と少し違っていることもあります。
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