※2月いっぱいで抄出を終えるため、急いでいます。かつて演歌の女王美空ひばりが七色の声をもつと言われましたが、先生も七色を駆使して句を詠まれた。器の大きさとでもいうのでしょうか。時事川柳あり、ユーモア川柳あり、文芸川柳あり。「句の幅を広げるためにも時事川柳も詠んでごらん」とあきこに言われたのね。
『前田咲二遺句集 平成7年』⓱
ワンマンへ答を二つ用意する
棺桶の中で聞き耳立てている
倒壊の家の桜が美しい
木蓮の蕾へひびく復興譜
世辞をいうくせが定年後もつづく
みどりごの拳つぼみだなと思う
ぼくの序曲に戦争という山がある
口走ったのはどなたの名前なの
復興へ涙が少しずつ乾く
震度7手抜き工事が顔を出し
金を欲しがらぬ教祖はないものか
話しかけないでわたしは手負いです
七人の敵におんなが一人居る
傷口を敵も味方も来て覗く
庇ってくれた亡母の言葉が痛かった
罪ひとつ捨て罪ひとつ拾う旅
人間くさい眼で人間を見る犬だ
しっかりしてきたなと思う口答え
人間を返上したいときがある
灯ともせば埴輪の口がほっと開く
神の名で人間好きなことをする
サリン撒く自由を許してはならぬ
麻原があなたほんとに好きですか
めっちゃ腹立ててサリンの記事を読む
これ富士山これはオウムのサティアンよ
男の渦の底に沈んでいる孤独
わたしの道はわたしが決めるかたつむり
火気厳禁 火薬のような女です
いつからか妻との櫂が揃わない
戦艦ヤマト 地球は青い色でぬる
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