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※時間がないので、少々急いでまいります。
前田咲二遺句集 平成13年』【26】
群がって柩のぞいている他人
声一つない難民の長い列
勝ち馬の激しい鞭を浴びた艶
子と孫の後方支援しています
濡れ衣がだんだん重くなってくる
挨拶のコピーに肉筆のサイン
自分を糾(ただ)す定規を一つ持ち歩く
自衛隊派遣はらはら見ています
働き蜂の屍は自殺だと思う
ゴミの日にきのうの恥を出している

鬼が呼んだら一番先に俺が行く
あんな奴に呼び捨てられることはない
ハイは一回孫が近頃ボクに言う
九条を破ると硝煙が臭う
子へ譲る椅子に肘掛けなどつけぬ
その日その日を尺取り虫として歩む
山調べ尽くして山がわからない
神が狂うて少年銃を持っている
亡父越えたいまも響いている父だ
許す気になったら急に腹が空く

九条に絆創膏が貼ってある
さよならは嫌いな言葉それじゃまた
へし曲げてやりたい鼻が一つある
一日署長の椅子ヨシモトが笑わせる
結び目に青い炎の立つリボン
こころ汲み合うてやさしい友ばかり
魁夷の馬は青空に浮く雲だろう
白薔薇の白に褒め言葉はいらぬ
許すとは言わずに鍵を渡される
亡父にも亡母にも逢わなかった時雨の散歩

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