和泉式部ゆかりの貴船神社吟行30句(2018/5/10)
木の板の中から龍がおどりでる
延喜式神名帳に在る貴布禰
縁結びの神へ子の縁いのる 絵馬
にんげんの裾をつないで縁結び
奥宮境内の真ん中から式部
奥宮の式部はきっと青い花
わが身よりあくがれいづる魂(たま)か木洩れ陽
すさまじい水音 高龗神(たかおかみのかみ)遷座
晴れを願い雨をねがっている 二頭
吊るされて巻かれて 滝音のつづく
きみの滝が滝への径に立っている
祈雨の黒馬 きっとながい廊下
木洩れ日に塗(まみ)れる黒馬白馬
下へ向く手摺のように逝ったきみ
御船形石をくすぐる水の音
源の水脈 神水のはるか
わたくしの位置から滝になっている
縁結び きのうへ結び直している
草の葉を結んで祈りへと入る
待っていましたと船形自然石
浮かれ女の式部がのぞく水鏡
ものおもへばふりむきざまの滝の捩(ねじ)れ
相性大吉へも浮かぶ顔がない
あらすじの和泉式部が真ん中に
川床のしぶききのうが煮込まれる
きのうから流しそうめん掴みだす
掬いとるもの 月の暈きみの暈
ながし素麺おぼろを掬いあげている
待っているから御膳届かぬ
川床は木組み 舌足らずの瀬音
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