《灰よせの ころりとひろう阿頼耶識》(尾藤一泉)。「意識」とは、記憶したり判断したり考えたりの心。ところが私たちのこころ・行動は、ことばでは言い表せない何かより強い力で動かされている。心理学で無意識とか、深層心理と言われるものがそれである。仏教では「意識」に含まれる心、それより深いところに阿頼耶識があるという。普段自覚できるのは意識なのだが、はるかに深いところではるかに強い力で私たちを動かしているのが阿頼耶識であるとか。
肉体は 生まれたときにでき、死ねば滅びる。ところが、阿頼耶識は肉体が生まれるずっと前から 肉体が滅びても滅びることなく続いているという。果てしない遠い過去から未来に向かって流れていく、永遠の生命を阿頼耶識というらしい。
他の人と同じものを見ているようでいて、 同じように見えているとは限らない。阿頼耶識に蓄えられた自分の業力(ごうりき)によって、一人一人まったく違う世界を生みだし、まったく違うものを見ているという。肉体が滅びても阿頼耶識は続いていき、 蓄えられていた業力によって 次の世界を生み出す。生まれ変わり死に変わり、 永遠に苦しみ迷いの世界を輪廻転生するのだとか。
以上のことを踏まえ、尾藤一泉氏の《灰よせの ころりとひろう阿頼耶識》を明日鑑賞させていただくことにしたい。
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