松山・道後(山頭火)吟行(2018/2/23)20句
伊予絣ののれんを押して飛鳥之湯泉(あすかのゆ)
漱石の湯山頭火の湯 道後の湯
さみしくてどんぐり疵を見せている
自問になる きみのことばの欠けらから
陶板壁画のなかにきのうを閉じこめる
ひそやかにやがて沁み込む道後の湯
いざないの壁画 飛鳥之湯泉に飛鳥
老いてゆくのか 水を濡らして
引きよせるもの風音に似る二月
ほろほろと二月を溜める 飛鳥之湯泉
経本仕立てにきのうのこともたたみこむ
一草庵へひとりの影を歩む
ながれつつ澄む 八方の水
きのうのなかのきのうにふいに掴まれる
温泉へ酒へとさがす死に処
放哉墓参にはじまるきみの終(つい)の旅
山頭火へつぶやく 感傷を負って
一草庵へ昼の喧騒
いしぶみのふみにも冬がまといつく
いしぶみの影に影かさねて独り
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