大斎原(おおゆのはら)吟行20句(2017/11/13)
大鳥居の向こう異界に入る足
祀られている二基 同質性の影
河に浮かぶ船さながらの大社址
女院(にょういん)の徒渉の川に陽があそぶ
異界へと入る草履がぬれている
禊して異界に足を入れてゆく
浄土への入り口 よみがえりの聖地
絶えまなくきのう あなたが触れてくる
イチイの木に三枚の月降臨す
森という宇宙に入る神の月
わたしのなかの水に触ってくる器
まつわりつく風と大斎原にいる
絶えまなくきのう 聖地をぬける風
八咫烏(やたがらす)やがてわたしに足三本
癒されてゆくとき わたくしの焦げ目
ものがたりになる 流れてから骸
ふところの森 暗がりに在るきのう
自然崇拝 湯にも森にも立ちどまる
八咫烏 伝えられゆくときの風
陽のやわらかに神鳥のものがたり
(註 大斎原は熊野本宮大社の旧社地)
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