(電話のベル)
「あきにゃんか?」
「あきにゃんよ。どう?」
「薬(モルヒネ?)をもらってる。痛いときは飲め、言うてな。飲むと気分が悪くなるので、なかなか飲めんのや」
「あきにゃんがどうしてるかと思(っ)てな」
「どうにもたまらんときは病院に電話かけるんや。先生か看護師が来てくれる」
「点滴すると、楽になるんやな」(点滴の後だった?)
「いつでも先生のことを考えてますから」
「こないだ、新宮の、先生が歩いたようなところを歩いてきたのよ。郵便局とか、税務署(の前)とか」
「その前に〇〇という歯医者の看板なかったか? (もう)ないやろなあ」
「納骨堂(那智山青岸渡寺)も見てきました。滝の音がしていいところね。猫、どうした?」
「帰ってきよらん。ようしたもんで、(おれがこんなんで)見切り付けたんやで」
「長く話しているとしんどくなる」
‥ ‥ ‥ ‥ ‥ ‥ ‥
このブログの最初から、「先生のこと、書いていいですか?」との問いに「何でも書け」とおっしゃって下さっている。先日は「印刷して、お見せしましょうか?」との問いに、(たぶん目がすっかり悪くなっておられるので)お返事がなかった。
先だって「先生のことを書いて、全国のみなさんに先生のことを覚えていてもらいたいのよ」と申し上げると、「ありがとう」のひと言が返ってきた。とうとうご自分の一冊の句集の出版も承諾されなかった(川柳の)横綱に、ここに至って何も申し上げることはない。自宅療養中の先生のことを、ただ祈っている。話の中で、ごく忍耐強い先生の「おれも(は?)がんばる。(これから)あんたもがんばれ」のひと言をいただいた。
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