淡墨桜吟行(2017/4/6)25句
樽見駅(たるみ・えき)に降り立つ 約束のように
桜さくらになりゆく淡墨橋(うすずみばし)あたり
百年桜を後継に指名
継体天皇を桜が吊りあげる
影起きて きのうがすこし燥(はしゃ)ぎだす
伝説のなかへと立ちあがるさくら
きのうの産屋跡(うぶやあと)の産声かもしれぬ
千五百年前のおぼろを引きよせる
人人人足してサクラの地図になる
根尾谷の答の半分はさくら
息詰めてもっとさくらになる途中
すれ違うとき身構えているさくら
怒り肩だろうさくらに瘤(こぶ)がある
自らを捲(めく)り続けているさくら
ふくらんでいる 膨れてからのシナリオを
淡墨桜枝曇天につきささる
幹のふとさに詰め込んでいるらしい記憶
自分史のさくらは曖昧な記憶
わたしの断層にはなびら入り込む
入り混じるきのうを喚(よ)び起こすさくら
あれからの影を濯(すす)いでいるのです
怒り肩のうしろに回る
土壇場は墨のにおいのするさくら
ではきみはと問い直されている 蕾(つぼみ)
訃と訃のすき間にいる わたしがさくら
(4月10日 満開間近の映像)
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