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 26日の墨作二郎先生のご葬儀でお会いしたときにいただいた、森吉留里惠氏の《時の置き文》。昨日と今日の二日間で全句に目を通させていただいた。私もこれから十四字詩(短句)をもっと詠みたいと考えている。月に50~100句ほどを発表していく場として、佐藤美文氏の川柳雑誌「風」を考えている。句数自由ということで、私のような多作傾向の柳人には向いている。『たむらあきこ千句』にも、十四字詩を幾つか載せている。とくに十四字詩と言わずとも、麻生路郎の有名な《二階を降りてどこへ行く身ぞ》などの句は、すでに人口に膾炙している。まず一年間で千句を心がけてみようと考えている。
 下記は、森吉留里惠氏の《時の置き文》から抄出20句。
‥ ‥ ‥ ‥ ‥ ‥ ‥
風紋ホケキョケキョケキョ春を啄む
スクールバスが運ぶ囀り
ひよこのうちは似たり寄ったり
うとうとするとやって来る客
境界線でいつもつまずく
先送りする明日が重たい
でもとしかしで前へ進めぬ
万歳されて引き返せない
心残りを閉じて改行
風紋という時の置き文

疫病神も神のはしくれ
生きていちにち罪を上書き
パントマイムの壁は手強い
頭ごなしに杭が打たれる
神のランクを決める人間
笑うしかない生きるしかない
肩書きとれてバリアフリーに
順接だけで生きるこれから
燥いでいるな淋しいんだな
空き箱がある何を入れよう

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森吉留里惠十四字詩句集《時の置き文》から抄出20句”にコメントをどうぞ

  1. 田辺 進水 on 2016年12月28日 at 6:39 PM :

    こんばんは
    十四字詩は川柳マガジンにもあって私も挑戦していますが難しいものです。改めて今回の作品を見させていただきましたがどれもが完成されていてひざポンの句ばかりです。勉強になりました。ありがとうございました。

    • たむら あきこ on 2016年12月28日 at 7:41 PM :

      田辺 進水さま
      十四字詩の魅力は、やはりキレのよさですよね~。
      大阪に故久保田元紀さんが始められた「川柳ワゴン弁天町(短句(十四字詩)の会)」があり、そこへ行かせていただくのですが、やはりいくらも句は出せないので。
      「風」は句数制限ナシで受け入れていただけるということがありがたいのですよね~。
      一人でやってもいいようなものですが、やはり句を出す場があるということが背中を押してくれると思います。(いつからとはまだ決めていません)

      前会長のことがあり、すっかり作句意欲が萎えているのですが、あきこの闘いを捨ててはいけないと思うのね。
      ありがとうございました。
      松山の方にも吟行と句会出席を兼ねて出かけようと思っております。(ブログでよく拝見する雪の石鎚山を見たいと思います)

  2. 森吉 留里惠 on 2016年12月28日 at 8:37 PM :

    あきこさま
    十四字詩句集「時の置き文」を取り上げて戴き、有難うございます。
    紙本が少部数で、少しずつ持ち歩き、ご縁のある方にと手渡ししておりました。
    「風」誌の仲間が増えれば、本当に嬉しいです。美文先生の選も入りますから・・・。
    あきこさんの「十四字詩千句集」、今から楽しみです!!

    • たむら あきこ on 2016年12月28日 at 10:04 PM :

      森吉 留里惠さま
      十四字詩がもっと広まってほしいと思いますよね~。
      そのためには、こんな句を詠んでみたいと思っていただけるような作品を残す、出版するということが大切。
      十四字詩だけでの句集はめったにないのでは?

      いまはちょっと忙しいので、しばらくブログ上ですこしずつ発表していきます。
      前田先生のことで胸がつかえているので、しばらくはあまり詠めないですが。
      ではまたね~。

  3. 山本 由宇呆 on 2016年12月29日 at 12:17 AM :

    山本由宇呆です。 ご無沙汰しています。と言うより殆ど初めてですね。
    先ずは 有難う御座います。今日御書「たむらあきこ千句」拝受しました。
    今まで 夢中で 半分ほど 読みました。
    私が求めていたような句が 沢山。
    特に
      雑兵のあとがきもなく地に還る
      きみの面目たてるつまらぬ列にいる
      はみだしてみても鳥獣戯画の中
      こいびとにされてあなたへ距離をおく
      わたしの中のハイド正直者である
      折り畳むどんな光も過去にして
      老人になってゆくのも役だろう
      ここで逝くかもしれぬ天井じっと見る
    などが 目に付きました。

    編集の仕方に、注目しました。 あるサブタイトルごとに
    区分けされていて、読者にとって、作者の作句意図が示され、
    鑑賞がしやすい ことに、気付きました。
    実は私の初めての句集が、川柳を始めての13年分の句を
    無理矢理集めたもので、或る程度のグループ分けをしましたが、思うに任せませんでした。
    句集は御書のように 作り込まなければならないと 思います。
    そうしないと 読者を引き付けません。

    途中経過で済みませんが、感想を書かせて頂きました。
    では、また。   良いお年をお迎えください。  由宇呆  拝

    • たむら あきこ on 2016年12月29日 at 4:19 AM :

      山本 由宇呆さま
      コメントありがとうございます。
      ブログ長屋のみなさまにも日頃のご無沙汰をお詫びして、またお近づきのしるしに送らせていただいております。
      おっしゃるように、千句をどうまとめるかについてはずいぶん試行錯誤があり、いまもまだ納得しているとは言えない状態です。次の川柳集を出すときの課題でもあります。
      ほか選句と推敲に時間をかけました。

      これからもこの文芸における自身との闘いが続きます。
      お互いにがんばってまいりましょう。ありがとうございました。   あきこ 拝

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