今回、賞に応募するという気力が根本から萎えてしまっている。いちばんの大きな理由は、何度も言うことだが尾藤三柳先生の選がないこと。賞と名の付くどこにも殆ど応募したことがないのに(頼まれて出したことはある)、川柳マガジン文学賞にだけは何度も応募してきた理由は、先生の選があったから。「(横綱の)胸を借りる」ということ。10句に自らのすべてを込めて「問う」ことができると思われる選者は、(私の場合)尾藤先生しかおられなかったということである。
川柳という、闊達自在のフィールドに何を書くか。ひとことで言うなら、(私は)このジャンルにおける純文学(↔大衆文学)をこころざしている。純粋な〈芸術〉を志向していると言い換えてもよい。道半ばではあるが、近く出版する川柳集『たむらあきこ千句』がその答えである。読んで「ほのぼのした」とか「ためになった」とかの感想のくる川柳集ではない。どの句も、自分と深く向き合うところから絞り出されている。
いつまでも「賞」でもない、とも思う。どこにも応募しないというのも一つの選択肢。ただどこかに出していると結果を知る楽しみがあり、刺激が自分を引っ張っていってくれるということはある。
Loading...



















































