句集をいただいたのは先月の瓦版句会だったか。12歳の少女(作者)が体験した戦時中のことを、飾らず詠んでおられることに胸をうたれた。この句集は句の巧拙を超える。帰りの電車内で最後まで一気に読ませていただく。本日もう一度ドトールにて目を通させていただいた。下記は前田咲二瓦版会長の序文(会長抄出の21句を含む)。ご紹介まで。
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序文―
櫻﨑篤子さんは、時事川柳専門の「川柳瓦版の会」同人として永く活躍され、時事川柳に造詣が深い。この度句文集を発刊するに当たり序文執筆のご依頼があり快くお受けした。
今年は終戦(篤子さんは終戦と言わず敢えて敗戦と言う)70年に当たる。恰も安倍内閣は「戦争法」と呼ばれる新安保法を強行採決した。友好国との集団的自衛権の行使も可能となり戦争の足音がだんだん大きくなってきた。
終戦時疎開先に居た12歳の篤子さんは、先生や児童達と共に集団自決しようかという極限状態にまで追い詰められた経験をもつ。
「敗戦70年の詩」はまさにその時機を得た反戦句集である。篤子さんの「叫び」に耳を傾けよう。
〇国敗れ
敗戦の日も味噌汁と小さいパン
敗戦の明るい夜をうれしがり
おべべ着ても良いと先生死ぬつもり
トンボすいすいB29はもう来ない
敗戦の日から疎開の児は無口
申し訳なく戦死者の無い我が家
天皇の礼服マッカーサーの常着
MPがガム噛み乍ら通りすぎ
飼っていた兎が夜の食卓に
ララ物資負けて良かったのか日本
戦死者がひっそり帰る役場まで
疎開から戻り余分な子供かも
敗戦の国土へ民があふれそう
敗戦後も母は愛国婦人会
〇反戦の句
戦争はあかんと海底から武蔵
自衛官でなくてもやがて狩り出され
反戦の死ぬまで赤い血がさわぎ
孫五人やらせてなるか戦場へ
日本は敗けた国戦争は出来ません
銃持たぬ大人になれと幼児抱く
若者よ死ぬな戦など行くな
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