瓦版会長前田咲二が、8年ほど前だったか、読売新聞「よみうり時事川柳」の選を、
「投句してこられるみなさんと毎日句を通じて対話するのが楽しい」
とおっしゃっていたんですね。いまも変わらないと思いますが、そのお気持ちが分かる。選者の喜びとはそんなものですね。よい句に出合ったときの喜びが大きい。
昨日夕方会長から電話をいただいたんですが。
「(あんたの)選、いいね。いい句を採っている」
と(珍しく)お喜びなんですね。川柳マガジン2月号「読者柳壇」の課題吟「主力」で、特選に採らせていただいた句《一億のマリオネットを踊らせる》(森吉留里惠)ほかについてのお電話だったのですね。会長の川柳マガジンでの時事吟の選は尾藤三柳先生の選と共に一時休止になっておりますので、最近は瓦版編集同人である私の選に注意深く目を通してくださっているのです。(選後感想:「一億総活躍社会」は昨年10月に発足した第3次安倍内閣の目玉プラン。川柳で穿って詠むとこの句のようになる。すでに始まっている「マイナンバー制度」もまずこれに組み込まれてくる。)
「これは時事吟だね。ほかの人が採っていないのはよく分からなかったからかも知れんね」
どこに時事吟として出していただいても充分入選できる句であるが、もちろん今回のように「読者柳壇」に出していただいても構わない。最高の選者である尾藤三柳、前田咲二両先生の時事吟の選が一時休止ということで、掲句と同様の時事吟を(レベルが高い場合は)いささか「読者柳壇」の方でも採らせていただいている(※因みに月替わり柳壇として瓦版編集人井上一筒選「時事川柳」が2月号に初掲載)。会長はめったに褒めるということのない、川柳に関して非常に厳しい方なので、そういうお電話を(ごく)稀にいただくと嬉しい。
「先生、私の『たましいのうた』もだんだん形ができてきたので、表紙の字をよろしくお願いします」
「よし、分かった」
「私の(出版)が済んだら、先生の本ですよ。絶対本を出さないまま終わったということではだめですよ。私がお手伝いしますから」
「分かった、やるぞ」
今年卒寿を迎えられる会長に(エラそうに)ハッパを掛けているようだが、まず普段から会長(※仙人)は(どなたとでも)こういう会話。どうかお元気で長生きをなさっていただきたい。どう考えても大先生が出版しないということはいけない。(午前3時半になってしまいました)
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