本日18時過ぎ、いつも通りドトールに行こうと1Fエントランスまで。郵便受けを見ると、玄武堂企画から封書が届いていた(ちょっぴり「嬉」)。中は8月の「呉陵軒可有を偲ぶ川柳莚」の発表誌。この中身の濃い一冊でしばらく勉強させていただける。良質の紙を使って製本されているのは、後世に資料として遺すためであろうと、柳誌編集に関わっている者としてなんとなく分かる(瓦版もそうだが、後世に遺す柳誌は劣化を抑えるため上質の紙を使わねばならない)。
「呉陵軒可有を偲ぶ川柳莚」、立派な大会だった。この先ずっと記憶に残ることは間違いない。次は当日の私の入選句と選者。参加者144名。
明日あるを問わず呉服に風通す (内田博柳選「呉」 佳作)
御陵に黄砂昭和を遠くする (松代天鬼選「陵」 佳作)
傍観者なのか軒灯だったのか (中沢久仁夫選「軒」 佳作)
おんなひとりに可も不可もなし晩ごはん (森中惠美子選「可」 佳作)
たましいの手触り わたくしは木綿 (尾藤一泉選「木綿」 特選)
このブログ上でこれからときどき尾藤三柳先生の含蓄あるお話をご紹介させていただく。わたしの川柳行脚の中でも、5(?)回ほどの「川柳公論表彰句会」への参加は特筆すべきものだった。尾藤先生にはいつまでもお元気で、川柳界の重鎮として我々後進を導いていただきたい。
下記は発表誌の中の、選者7名の特選句。ご参考まで。
与野党の互いに抜けぬ錆び呉釘 尾藤 一泉(内田博柳選「呉」)
佳子さまの成年を告ぐ神武陵 石原 岳(松代天鬼選「陵」)
軒灯もLEDの不老不死 堤 晏ね(中沢久仁夫選「軒」)
許可無しに楢山行のバスが来る 吉住義之助(森中惠美子選「可」)
形あるものを所有しない自由 ささきのりこ(大野風柳選「有」)
たましいの手触り わたくしは木綿 たむらあきこ(尾藤一泉選「木綿」)
天明の蝉の声聞く呉陵軒 松原 幸子(尾藤三柳選「柳多留または呉陵軒可有」)
呉陵軒可有を偲ぶ川柳莚入選句から抄出13句(たむらあきこ)
与野党の互いに抜けぬ錆び呉釘 尾藤 一泉
鉄鉢の中に命を呉れた門 松代 天鬼
陵の死者は振り分け髪のまま 高鶴 礼子
軒先の風鈴ゆらし行く都電 菊池 ミネ
一軒の空家ことばを置いたまま たにひらこころ
吊しのぶ家族を待っている軒だ 森中惠美子
軒先で昔話が鈴を振る 石川 蝶平
逢いみてののちの女は可燃物 高鶴 礼子
形あるものを所有しない自由 ささきのりこ
新聞を切り抜くときに有る月日 森中惠美子
風呂敷は木綿でニッポンを包む 森中惠美子
笑いあう莚が広い柳多留 森中惠美子
うなずいて読む川柳の目の角度 普川 素床
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