時間がない。いつも後ろから押されるような気持ち。お蔭で寂しさを感じたりすることもない。昨夕は順調に選句が進んだ。迷いがなくなってきた。下記はチェックした句から抄出15句。
揺曳(ようえい)のいつかは水に同化する
それからの父はさくらの闇に棲む
詰(なじ)ってみたところできみはもう空気
あっけない訃へ雨脚が寄ってくる
煩悩の罠がわたしの中にある
負の放電だろうザクロが割れてから
桜闇の中へ曲がってゆくさかな
うつし世の隅に背鰭(せびれ)を立てている
迷い始めたのは発酵がすんでから
輝かねばならぬとわたくしを濯(すす)ぐ
美は乱調にありと鎖を切っている
踊り場の鎖ぬくみがすこしある
物陰にゆらめいているきのうの訃
わたしという器あふれている驟雨(しゅうう)
抽斗(ひきだし)に沈ませたのは父の喝
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