うつし世の隅に背鰭を立てている たむらあきこ
14日深夜、帰宅すると、たかね誌500号記念誌上大会特集号(2014年11月号)が届いていた。
お題「魚」に2句投句。18名の選者による共選である。750名以上の投句者があったようで、1500句超の中から各選者が92句を入選としている。今回上記の句で赤井花城氏の特選を頂いた。この句は、ほかに浪越靖政、加藤鰹両氏の入選、板垣孝志氏の秀逸と、4名の選者に採っていただいている。
もう1句の《桜闇の中へ曲がってゆくさかな》は、大野風柳氏の入選、板垣孝志氏の佳作として採っていただいた。
選者のみなさま、ありがとうございました。これから各選者の入選句全句を熟読させていただくことに。この2句、ともにたむらあきこ川柳における現在地と思っていただいてよい。採っていただいた選者の方々には深く感謝、御礼申し上げます。
下記は特選に採っていただいた赤井花城氏の「選後感」。内容が意外だったので、その下に自句自解を記させていただく。
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▽選後感・生来の魚好きですが、寄せられた余りにも多くの魚達に圧倒されました。特選に推した作品は、背鰭をしゃんと立てて現世を生きる意気軒昂たる作者の人生観見事な表明として伝わって来ます。(ママ)
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【自句自解】この世の切ない生を(我われは)生きている。「うつし世(現し世)」は古語ではあるが、今生(こんじょう)の切なさをより強調し得ることばとして、敢えて用いた。「うつし世」の人間社会を海に泳ぐ魚群に擬(なぞら)えるならば、(我われは)一尾の魚として「背鰭」を立て、海の片隅にそれぞれの生を懸命に慎ましく営んでいる、ということを詠んだ。人間存在の哀しみを一句に込めている。(たむらあきこ)
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