「読者の文芸」川柳欄(6月8日(火)付、たむらあきこ選)
しんぶん赤旗、「読者の文芸」川柳欄(6月8日(火)付、たむらあきこ選)
生きている証拠に爪が伸びている 広島県 岡本 信也
〈評〉自宅にこもっての長い〝自粛〟生活。我ながら生きているのか死んでいるのか、分からないと。伸びている爪を見てわずかに生を実感。
逆風の中で聖火が消えかかる 札幌市 鈴木...【続きを読む】
異色の川柳人の一冊
柳友月波与生(つきなみ・よじょう)氏から新著を届けていただいた。下記、同書に掲載の一文は、柳誌「せんりゅう紫波」2016年1月号掲載の、『たむらあきこ千句』への氏の書評(一部訂正箇所あり)。再掲し、次回は他の気になった一文もとりあげさせていただきたい。
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(つづき)【ことばのちから】野口英世に宛てた、母シカの手紙
「傾聴力」ということばがあるらしい。相手の話しに耳を傾け、相手のこころに寄り添ってその話しの意味するところを理解するちからといった意味合いで使われるのね。ふつう人間には本音とたてまえがあり、社会生活のさまざまな場面ではふだんは婉曲な表現がなされがち。相手に伝えることは、双方の感情も絡んでなかなかむ...【続きを読む】
【ことばのちから】野口英世に宛てた、母シカの手紙
上は野口英世に宛てた、有名な母シカの手紙(原本)。シカは幼いころ文字を覚えはしたが、その後ほとんど書く機会がなかったとか。後に英世は、母が字が書けるとは知らなかったと語っていたというのね。
英世に会いたい気持ちを切々と綴っているのね。こころに響くとはこのような手紙のこと。この手紙を受け取っ...【続きを読む】
詩5篇(小堀 邦夫)
悲しいことを考えていると窓辺に夕明かりが忍び寄り、わずかに風が頬を撫でた。
宵闇に潜む者は一人ではないと。
初夏の風がかすかに吹いて、蕗(ふき)の葉叢(はむら)がふわりふんわりと揺れる。
やわらかな葉がひそひそとささやき合いながら、夕日は沈む。
この小景にひそむ安らぎを神の恵みと思わないか。
人の...【続きを読む】
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