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6月15日に締め切った「愛染帖」。昨日と今日で選考完了。パソコンインプットは半分ほど。今回のは塔誌8月号に掲載のため、6月号に発表のものからベスト10をご紹介。

 

   【川柳塔6月号掲載 愛染帖】ベスト10。

  鈍感をコーティングして胃は丈夫   大阪市  森田 遊子

(評)繊細で傷つきやすい人は、こころだけではなく胃まで調子が狂ってしまう。その点、「鈍感力」はこころも内臓も守ってくれる。

  譲られた優先席でナンパする   宝塚市  岸田 万彩

(評)優先席を譲られたら老人らしく畏まっていたい。だが、足腰は弱っていても色気だけはまだまだ健在。困ったものである。

  しがらみを捨てたらお腹空いてきた   寝屋川市  川本 信子

(評)しがらみとは「引き留め、まとわりつくもの」。そのようなものと縁を切れば胃腸も快調になるだろうが、これがなかなか至難。

  カラス来ぬ今日は缶ビン収集日   高砂市  松尾柳右子

(評)ニワトリやアヒルよりも大きな脳を持っていて抜群に賢いカラス。缶や瓶には食べられるものなど無いのは先刻ご承知。

  わびとさび体感しよう物価高   美作市  岡本 余光 

(評)あれも欲しいこれも欲しいと手を出すとたちまち残高ゼロになる物価高。足ることを知る「侘」「寂」の精神性を今一度。

  自転車にいつも雨傘積んでいる   大阪市  宇都満知子

(評)用意のいいことである。だが、自転車の傘差し運転も器具固定も道路交通法違反、都道府県条例違反になるのでご注意を。

  心配の種と埃は無尽蔵   鳥取市  谷口回春子

(評)癌に罹ったら…、ボケてきたら…、地震や火事になったら…等々、生きている限り舞い上がる埃のように心配の種は尽きない。

  肝臓よ心臓よ今日もヨロシク   和歌山市  まつもともとこ

(評)二十四時間休むことなく働き続けてくれている肝臓や心臓、そして胃腸等の消化器。不行き届きもありますがヨロシク!

  疲れたなあ蛇蝎のように生きたいなあ   土佐清水市  辻内 次根

(評)蛇蝎の如き奴は「嫌われ者」だが、この場合は「ヘビやサソリのように人を避けて隠れ棲む」だろう。疲れたときはそれもアリ。

  体裁はどうあれ生きていれば勝ち   米子市  竹村紀の治

(評)蛇蝎のようであろうがボロを着ていようが「生きているだけで儲けもの」だ。お迎えが来るまで此の世を眺めて楽しもう。

 

写真、農道脇の紫陽花。「もうちょっと雨が欲しいな」と言っていた。、総合公園内の遊歩道。〔仕事と歩数〕しんぶん赤旗「読者の文芸」、再チェック後メール&投函。愛染帖選考。6,462歩。



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愛染帖”にコメントをどうぞ

  1. 由紀女 on 2023年6月19日 at 9:45 PM :

    皆様おめでとうございます。
    良かったですね。何でも無いことがこんなに纏まるなんてねえ
    ありがとうございました。

    • 新家完司 on 2023年6月20日 at 7:42 AM :

      おはようございます。梅雨の晴れ間が続いて、朝の間は爽やかですが、昼間の最高気温は30℃を超すという予報です(御地では29℃の予報)。小まめに水分補給をして熱中症に備えましょう!

  2. 由紀女 on 2023年6月19日 at 10:06 PM :

    偶然ですが万彩朗様のお名前を川柳を長くしている友達からお聞きしたばかりでした。

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