10月15日締切の「愛染帖」。17日には到着したが、18日は山陽カルチャーだったので19~20日の2日間で選句・選評・パソコン入力など総て完了。後は見直して発送するだけ。今月の応募者277名。入選は140名。入選率アバウト50%。「半年以上も没続き…」という方もおられるかもしれませが、「良い句は見逃さない!」ことをきつく肝に銘じて選に向かっていますので、根気よくチャレンジくださいますよう、お願い申し上げます。今回の分は12月号に発表のためアップできず、10月号掲載からベスト10をご紹介。
【 川柳塔10月号掲載 愛染帖 】
歯ぎしりのひどい子なのに嫁が来た 三田市 東内美智子
(評)「お嫁さん、来てくれるのだろうか…」と、ずっと気がかりだったがひと安心。「縁は異なもの味なもの」、末永くお幸せに!
自動車を手放し街が見えてきた 宝塚市 丸山 孔一
(評)運転中には細やかな景色など見えない。横丁を歩いていると「おっ、洒落た茶店…」等と発見の連続。新しい世界の出現だ。
一匹のハエを二人で追い回す 鳥取市 前田 楓花
(評)昔は一発に仕留めていたが、だんだん命中しなくなってきた。「へたくそ~」「ドジ~」と言い合いながら仲良くウロウロ。
暑くても我慢してたら救急車 神戸市 細川 花門
(評)「命にかかわる危険な暑さ」が続いた夏。「水を飲め」「エアコンをつけろ」等の命令を無視した頑固爺さんはとうとう救急車。
酒の句を出せと悪魔が囁いた 佐賀県 真島久美子
(評)「あの選者は酒の句を出すと抜く」と耳元で囁いたのは天使、ではなく悪魔。確かに、「天」で抜けてもチョイと後味が悪い。
モナリザの笑みは飴玉舐めている 島根県 原 徳利
(評)そうか、世界中の人々が「謎の微笑」と噂していた口元の奥には飴玉が入っていたのか。五百年の謎を解いた大発見!
火星接近だからどうっていう話 上尾市 中村 伸子
(評)肉眼でも大きく見えると騒がれた「火星大接近」。しかし、火星人に攻撃されたわけでもなく、日常生活には何の影響もなし。
切る爪に八十年の音がする 芦屋市 竹山千賀子
(評)八十年もの間つつがなく伸び続けてくれた爪。来し方を想いながらプチンプチン。あとどれぐらい息災でおれるだろうか。
婚活はうまくいったか蝉の殻 堺 市 加島 由一
(評)地上に出て脱皮してから必死にラブコールする蝉の雄。その内の三分の一は目的を達することが出来ない。自然界は厳しい。
どこからでも帰ってくる酔っぱらい 西宮市 緒方美津子
(評)どこをどうして帰ったのか? 当人は覚えていないが無事にご帰宅。へべれけでも帰巣本能だけは微かに残っているらしい。
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写真上 1 昼前散歩の総合公園にて。サッカー場横を通りがかったらアーチェリーの競技会をやっていた。男女ともに高校生のようだった。2 夕刻散歩にて。踏切を渡りかけたら、遥か東の方で列車のライトが見えたのでパチリ。直後に「カンカンカン!」と警報が鳴った。本日7,118歩。
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