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曼珠沙華

 

本日、到着したばかりの「愛染帖」の選句。今月の応募者281名。集中して夕刻には選句完了。パソコン入力も25%ほど完。明日と明後日は出張なので、20日に再開予定。これは11月号に発表のためアップできず。9月号に掲載のものからベスト10をご紹介。                                  写真上:①本日午後4時から早い目の散歩にて、鮮やかな彼岸花。

 

  【川柳塔9月号掲載 愛染帖】 ベスト10

  グーグルでマンハッタンを散歩する   神戸市  細川 花門

(評)グーグルの「ストリートビュー」で世界中の街角へ立てる。凄い時代になったものだが、最新技術は軍が抑えて公開していない。

  疑問符は考えすぎた曲がりよう   橿原市  居谷真理子

(評)ロダンの「考える人」は、顎を腕で支えているが「?」は、考え過ぎて背中が丸くなり頭が垂れている。いわば象形符号?

  写経より集中できる草むしり   広島市  岸本  清

(評)写経するには筆も墨も紙も要るが、草むしりは軍手だけでOK! 坐禅よりも写経よりも簡単に無念無想の境地に至る。

  何かある猫が夫を見て逃げる   岡山県  紫 しめの

(評)野生を色濃く残している猫。危険を察知する能力はペットの中でも抜群。「夫を見て逃げた」とは、喧嘩でもしたのだろうか?

  忘れるというお手軽な自然治癒   河内長野市  山岡冨美子

(評)恥ずかしいこと、腹立たしいこと、悲しいことなど、徐々に忘れるから生きてゆける。全部覚えていたら苦しくて仕方ない。

  節穴を覗きたくなる寂しい日   大洲市  中居 善信

(評)こころが朗らかで悠々としているときは小さなことに拘ることもない。重箱の隅に目が行くのはこころが萎んでいるのだ。

  下戸が飲む意外と高いウーロン茶   神戸市  能勢 利子

(評)煎茶や玉露の価格もピンからキリまであるが、ウーロン茶も同じなのだろう。「お酒より安い」とも言えないようである。

  公園に日曜画家を褒めに行く   堺 市  加島 由一

(評)人を喜ばせるボランティア。金も労力も要らないが、相手が納得するように、ポイントを押さえて褒めるには鑑識眼が要る。

  醤油注ぎに醤油を足せる日までのこと   青森市  守田 啓子

(評)無事な日常を端的に言えば「醤油を注ぎ足している」ということ。当然ではあるが、誰にも「注ぎ足せない日」がやってくる。

  大丈夫ヨイショと言うと立てるから   尼崎市  市坪 武臣

(評)そう、いずれ「ヨイショ」と言っても立てなくなる日が必ずやってくる。その日の訪れを遅らせるためにもウォーキングを!



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 愛染帖”にコメントをどうぞ

  1. 野村 賢悟 on 2016年9月17日 at 8:54 PM :

    もう、彼岸花が咲いたのですね。こちらではまだお目にかかりません。彼岸花が咲くと亡くなった初恋の人を思い出します。

    • 新家 完司 on 2016年9月17日 at 9:50 PM :

      はい、田圃の畦道では気が付きませんでしたが、道路の側で鮮やかに咲いていました。初恋の人、亡くなられましたか、残念ですね。
      私は、「この花が大好きなので、句集を曼珠沙華としてほしい」と依頼されて、編集をお手伝いした人のことを思い出します。そのご婦人も亡くなられました。

  2. くみ on 2016年9月17日 at 11:13 PM :

    完司先生 こんばんわ~
    彼岸花 ね~ (-_-;) 私 苦手なんです。すみません。⤵
    でも 川柳 すずか 9月号 には ヒガンバナがかざってありました。たかこさんの絵ですね。その絵はすてきでした。
    たぶんに あの 毒々しい あか(朱というひのか?)が わたしの中のなにかを刺激してるんでしょうね。

    • 新家 完司 on 2016年9月18日 at 5:54 AM :

      おはようございます。
      そうですね。彼岸花が苦手という人多いですね。桜やコスモスのように多くの人に好かれる花ではなさそうです。特にお彼岸に咲くので、地方によっては「死人花」とか変な名前が付いていますので…。でも、好きな人は「メチャ好き」で、上記の、依頼された句集の表紙絵は彼岸花にしました。
      少し早いですが、これから着替えて、島根県大会で江津まで。明日は車なので、今日はJR特急の「まつかぜ」にしました。

  3. 茶助 on 2016年9月18日 at 9:52 AM :

    「大丈夫ヨイショと言うと立てるから 市坪武臣」
    敬老の日を前に、思う、最近の優先座席事情。
    JRの壁には、基本的に優先座席に座れる人の条件が次のようにある。
    ① 見た目にもお年寄りと分かる、弱弱しくお年の召した方であること。
    ② 家庭的な自由のない者でなく、肉体的に、体の不自由な方であること。
    ③ 外面的に見て間違いなく妊婦さんだと識別できる、妊婦さんであること。
    ④ まだまだ一人立ちができない乳幼児を、お連れの方であること。

    ところが最近、上の条件に該当しない若者が、「ここが優先座席」と貼ってある
    ホームの上に優先座席を狙いすまして、立っているのである。
    優先の意味を辞書に聞けば、「他をさしおいて 先にすること」とあるから、
    間違った行為ではないけれど、早い者勝ちで椅子取りゲームをするならならば、
    もちろん元気な若い子が勝つのが当たり前。
    そして椅子取りゲームが終われば、次は、スマホのゲームに興じている。
    情けなや、敬老の日には、せめて黄色い曼珠沙華を・・・アーメン。
    “o(`*ω*´)イライライライラ・・・・

    • 完司 on 2016年9月18日 at 10:25 AM :

      そうですね、ちょいと前までは優先席にふんぞり返っている若者をギッと睨みつけてやったのですが、、、。最近は席を譲られそうなので、近寄らぬようにしています。

    • 次根 on 2016年9月18日 at 2:31 PM :

      茶助さま
      バスで座席が空いていても座らない制服の学童がいる
      争って奪い合うのはおおむね制服を着ていない

      優先座席と決めなければならないのが不思議

  4. 大田かつら on 2016年9月18日 at 9:58 AM :

    人知れず咲く沿道の真っ赤な彼岸花の写真をみて、、人はみな死へ向かうよね彼岸花
    、、死人花とはひどすぎる彼岸花、、、、かつら

    完司先生、四方八方の美人、麗人、佳人には、お気をつけていっていらっしやーいませ❗アッ一番はかつらに似た美魔女にご注意あそばせ❗なんちゃって、、

    • 完司 on 2016年9月18日 at 10:40 AM :

      今、江津総合市民センターの大ホール。これから難波利三さんの講演です。午後から島根県川柳大会、ですが、句がまだ半分しか出来ていないので、聞きながら作ります。
      でも、椅子の座り心地が良いので眠たくなってきました。

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