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昨日から本日にかけて、川柳塔社の『愛染帖』選評。今回の応募は257名。
先ほどPCへインプット終了。明日、慎重に見直した後、印刷所へメール送稿。&、本社事務所へ校正用にプリントアウトした原稿と入選の応募用紙をレターパックで送って、一件落着。
今回のは2月号発表のためアップできず。12月号に発表済みのものからベスト10を下にご紹介。
 
  【川柳塔社・愛染帖】 12月号発表より、ベスト10。

釣り糸が絡んでからのお付き合い  羽曳野市 酒井 一壺
(評)同じ時に同じ場所に居合わせ、釣り糸が絡むまでは偶然の成り行き。
アクシデントを幸運に変えたのは、お互いの人柄と努力。
               
悔しくて作り笑いがやっとです  藤井寺市 太田扶美代  
(評)「コンチクショー、クヤシイー!」と叫んでいる心の中を見透かされないように、平然とにこやかに…。これがなかなか難しい。

はにかんだ顔で写った頃もあり  唐津市 仁部 四郎
(評)「ああ、私にもこのような頃が…」と思わせる初々しい写真。誰しも、経験を重ね世知に長けるにつれて、純真さを失っていく。  

ユニクロを着て映える人映えぬ人  大阪市 小泉ひさ乃
(評)テレビのCMで「おっ、いいな!」と思ったらユニクロの宣伝だった。ユニクロで映えない人は、アルマーニでも映えない。

暗証番号押すとき口で言うている  八尾市 吉村 一風
(評)根が正直なのだ。一人しか入れないボックス式のATMならいいが、並列のオープン式では悪党が聞き耳を立てている。

大丈夫あしたの予約ぐらいなら  加東市 中上千代子
(評)一ヶ月先、いや、一週間先のことでも確約はおぼつかない。が、明日くらいなら大丈夫だろう。まだ元気でいると思う。

休肝日無いからリズム狂わない  神戸市 山口 光久
(評)飲兵衛の屁理屈。確かに、生活のリズムが狂うと体調も狂う。ただし、定量というリズムも大切。痛飲で通院に陥らぬよう。

耐えることだけには自信もっている  藤井寺市 鴨谷瑠美子
(評)厳しくしつけられ、敗戦後の窮乏を乗り切ってきた世代。少々のことでは音を上げぬ世代が、傷だらけの国を立ち直らせた。
           
雑巾を買ってしまった自己嫌悪  神戸市 田中 章子
(評)雑巾は買うものと思っている世代には理解不能な心理。お金が惜しかったのではない。横着になった自分を嫌悪しているのだ。

訃報欄よくある歳へあと五年  紀の川市 辻内 次根
(評)「よくある歳」とは、死んでもビックリされない歳。あと五年とは心細いが、みんなに合わせる必要はない。遠慮せず長生きを! 

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