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このたびの【コロキュウム創立15周年記念誌上大会】では、8名共選という得難い経験をさせていただいた。発表誌を繰りながら「あっ、この句はたくさんの選者が抜いているな~」とか、「あれ、この句は誰も抜いていないな~」などとチェック。だが、頭の中でそう思うだけでは直ぐに忘れてしまうので、作品の横に選んだ選者名を記入。それが下記のもの。これはあくまでも「私の覚え書き」にすぎないが、せっかく時間をかけて調べたこと、少しでも皆さんの参考になればと思ってアップ致します。(集計に間違いがありましたら、ご遠慮なくコメントでお報せください)                写真上: 夕刻の散歩にて。鮮やかに手入れされた芝畑。本日7,233歩。

新家完司選・全入選句(61句)。右端の苗字は、同じ句を抜いた選者。

ジエンドの文字は突然すっと出る   鶴見芙佐子   髙瀬                         

どきどきとしているうちは大丈夫   池田登茂子   髙瀬・德永

元気ですひとりでお風呂入れます   市井美春    髙瀬・德永

炒め物の手順を少し変えてみる    森下よりこ   髙瀬

パプリカの赤にあふれる好奇心    山辺和子    

平和っていいねとしゃべりだす田螺  佐藤岳俊    德永

仏さま今日も転ばず無事でした    古川洋子    德永 

仰け反ったまま夕暮れにたどり着く  石橋芳山    柳本・德永・真島(特)・赤松

花の鉢ひとつ増やしてひとり住む   植野美津江   赤松

大の字で寝られる自由ららさくら   丸山健三     

万策が尽きてほっとくことにする   真島清弘    柳本 

ヨガ講師だって年取る惚けもする   藤原紘一     

本籍が残る知らない町を訪う     池田貴佐夫

特選は黒毛和牛の鼻輪つき      こうだひでお 

集合写真いつも誰かが目をつぶる   土居直子    柳本・なかはら

水栽培でした長男でしたから     赤石ゆう    髙瀬・德永・なかはら(秀)

交番で散歩の妻を待っている     野村賢悟    髙瀬(秀)・德永・なかはら

頑張れと善玉菌に餌をやる      井上サヨ    髙瀬 

にらめっこパンダに勝てるはずがない  吉崎柳歩   髙瀬 

インタビューされ繰り返し見るニュース 中川彰一   柳本

ローギヤで走る余生が長すぎる    高田振作

用がないときは素通りお仏壇     目賀和子   なかはら

セーターを裏返したらいた味方    河内谷 恵  柳本(秀)・德永・なかはら・赤松

エンジンを吹かし続ける新社員    向井 清

山に虹ふっと気がつく独り言     久恒邦子

ふと買った本と旅するカフェテラス  松本柾子

千本の土筆乾杯歌い挙げ       丸山 進

見てごらん児らの上手な仲直り    尾上 宏

スリッパを脱ぐのも下手になりました 谷口 義   德永(秀)

星の降る夜は徘徊したくなる     みぎわはな  真島

瘡蓋がとれてこんもりピンク色    柳田かおる

体型が丸見えになる春ですね     川畑まゆみ

流れていますちょこっと頭だけ出して 浅井ゆず   髙瀬・柳本

半額を着てマネキンもお気の毒    佐野由利子   

こうすると友だちだよねハッシュタグ  長谷川久美子  なかはら(秀)

忙しくてごめん絵文字だけでごめん   立蔵信子    真島・なかはら

インスタ映えします真っ赤なチャンチャンコ  浪越靖政     

こめかみと鳩尾に棲む躁と鬱      上村 脩

ふだん着で月に行きたい泊まりたい   前田楓花    森中

骨太な男に似合うコードバン      両澤行兵衛

寂しくて大きな鞄持ち歩く       寺林 繁    柳本

大仏様はエコノミー症候群       西澤知子    なかはら・森中

積載量オーバーしてる膝頭       目加田邦子   

前髪を切って私を見てもらう      真島 芽    柳本・德永・赤松

付け睫毛つけた頃から伸び悩む     秋本麻佐衣    

思春期は咲いて思秋期にはそよぐ    斉尾くにこ   髙瀬

満開の桜にみんな寄ってくる      山中康子    德永

輪の中にアンドロイドがいて桜     一戸涼子    真島・赤松

春めいたのはそうよ私の化粧水     加本精一

「元気かい」春一番が胸に吹く     鮎川弘子

ふきのとう泣いて笑ってまた会えた   谷口 文

堂々とカメラ目線の山である      徳長 怜

雪はまだきれに見える降り初め     加藤美子

踏んづけてやりたいほどの反抗期    加藤民子

世話になる子の言うことをきいておく  石橋直子

 何かまだ出来る気がする大腿骨   田口和代  真島

 私を見たらワクワクして欲しい  三浦幸子 髙瀬・柳本・德永・真島(秀)・なかはら

 階段を降りた重さが音になる     田中 恵

 引き攣った笑顔のままよフクシマは  野沢省悟

 空が澄むキリンの舐めたところから  加藤ゆみ子 德永(特)・真島・なかはら(特)

 スリッパの裏側までが守備範囲    岡谷 樹  髙瀬・なかはら・赤松

者それぞれの川柳観などの違いによって選考結果が大きく違ってくるのは当然のこと。また応募総数1,000句から入選は61句という超厳選であることを考えると、複数の選者から選ばれるのは至難。

私以外の人は誰も選んでいないが「特選は黒毛和牛の鼻輪つき  こうだひでお」のナンセンスな味や、「インスタ映えします真っ赤なチャンチャンコ  浪越靖政」の自嘲などは私の好み。このような作品をもっと採りたかったが、やはり「大会」という場もあってか真面目な内容が多かった。(下表の数字は、私の選考と重なった作品数)

髙瀬霜石     12
柳本々々      9
德永政二     13
真島久美子       7
なかはられいこ   11
森中恵美子      2
赤松ますみ      6
   60


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