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先週から今週にかけて、川柳塔社の「せんりゅう飛行船」と「愛染帖」に没頭。本日完了して発送。今回のは8月号発表にてアップできず、下に6月号掲載分の内、ベストテンをご紹介。

写真は、前後するが、桂林の前日(6月7日)杭州にて「西湖之夜」という歌舞ショー。このショーでは、アクロバットなものや歴史絵巻など多彩。中でも、写真の「千手観音」をテーマにしたものは興味深かった。

   【川柳塔6月号発表 愛染帖】    ベスト10

さくらからさくらで歳をとっている   寝屋川市 籠島 恵子         (評) 「ああ、またひとつ、歳を重ねたか…」という感慨は、新年や誕生日よりも桜。さて、あと幾度ほど巡り合えるのだろうか?

昨年と同じところで桜見る              堺 市 加島 由一               (評)仲間と賑やかに楽しむ宴も悪くはないが、独りしみじみ見るのは格別。春を告げる桜ほど、様々な想いを抱かせてくれる花はない。

 種芋を四キロ買って春始動   大阪府 畑中 節子           (評)四月の声を聞くと種芋が種苗店に並ぶ。土いじりも楽しいが、収穫を喜んでくれる人を思い浮かべると心が弾む。元気者の春。

 オペ前はケキョ退院後ホーホケキョ   河内長野市 坂上 淳司         (評)ウグイスも上手に歌えるようになった。と、同時に「修理完了」した作者の気分も、まさに「ホーホケキョ!」なのだ。

 電球を付け替えるとき要る夫   岸和田市 中岡 香代        (評)何かと目障りな存在だが、力仕事や電球を替えるときには要る。普段は留守で、必要な時だけひょこっと居てくれるのがベスト。

延命処置「する」を「しない」に書き換える  藤井寺市 鈴木いさお         (評)「生きられるだけ生きたい」という願望が、「そこまでして生きることはない」という心境に至ったのは、やはり「歳」のせいか? 

 連れ合いのパナシパナシを追っかける   堺 市 志田 千代         (評)脱ぎっぱなし、開けっぱなし、読みっぱなし、置きっぱなし。奥さまがいなければ散らかり放題。最後は「死にっぱなし」だ。

 譲られて背中を丸くして座る   高槻市 片山かずお          (評)譲ってくれた人の厚意を無にするのは失礼。だが、恥ずかしいような、肩身が狭いような気分。まだ慣れていないからだろう。

被災地へ蟻一匹の支援金      海南市 堂上 泰女                 (評)何かお役に立ちたい。が、何も出来ない。支援という言葉も恥ずかしいほどの額ではあるが、今、私に出来る精一杯の気持である。

 被災地のツバメよどこで巣を作る   東かがわ市 川崎ひかり         (評)この度の大震災で被害を受けたのは人間だけではない。目指していた軒が無くなっていたら、ツバメたちはどうするのだろう?

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