これまで愛染帖のご紹介は、再来月号向けの選が終了した時にしていた。ということは、毎月17~18日頃にアップしていた。が、それでは発表誌とのタイミングがずれ過ぎるので、今月から、発表誌が届いた時点で、ご紹介することにした。で、川柳塔11月号が、本日到着。11月号掲載の愛染帖からベスト10をご紹介。
【川柳塔11月号掲載 愛染帖】 ベスト10
半額で買って半分腐らせる 尼崎市 藤岡 りこ
(評) もったいないことである。高価だったものは用心深く扱うが、安かった物は粗末にしがち。結局、定価通りになってしまった。
母が食べた雑魚が効いてる骨密度 京都市 三宅 満子
(評) 骨粗鬆にならないのは、胎内で吸収したカルシュームのおかげ。子の身体を思って意識して雑魚を食べてくれたのだろう。
イエスマン息がしやすい場所に居る 枚方市 寺川 弘一
(評) 要領が良く現場の空気を読むのに長けているイエスマン。常に彼我の距離を測り、自らの立ち位置を冷静に判断している。
犬が逝き庭の犬小屋朽ちていく 三田市 上田ひとみ
(評) 家族の一員だったペット。死んだからといって、その小屋を処分するのは忍びない。が、時が悲しみと形跡を風化させて行く。
どじょうでもめだかでも良ししゃんとしろ 大阪市 板東 倫子
(評) その通り! 名演説も受けるキャッチフレーズも不要。災害地復興を真っ先に、堅実で行き届いた政治を進めてもらいたい。
喉越しが良かっただけのマニフェスト 和歌山市 牛尾 緑良
(評) 気前の良いマニフェストは「選挙に勝つための空手形」だった。杜撰な計画を棚に上げて、大震災のせいにしてはいけない。
政界の話題食事をまずくする 奈良市 尾畑なを江
(評) 未曽有の国難を前にしながら党利党略私利私欲を優先させる代議士たち。彼らの言動を見ていると本当になさけなくなる。
身一つで来いと閻魔がいっている 羽曳野市 徳山みつこ
(評) 身一つでやって来たのだから、何も持っては還れない。お金や家財をいっぱい持っている人は、さぞかしつらいことだろう。
家族にも読める戒名たのみます 米子市 高田 振作
(評) 戒名なんて欲しくはないが…。どうしても要るのなら、坊さんが知識をひけらかしているだけのような難しい字はご勘弁を。
時どきは載るから投句止められぬ 鳥取県 平木 公子
(評) 特に本欄は半数近くが没。申し訳のないことだが、「良い句は見逃さないこと」を肝に銘じている。懲りずに投句願いたい。
(午後10時 追記)
極めて真面目な「愛染帖」のあとに、酔っぱらいの行状を書くのは、気が進まないが…。リアルタイム&正直?をモットーにしているブログなので、敢えて夜の行状を追加する。
午後7時過ぎ、いつもの悪友KからTELあり「おしんに来ています」ということで出かけたら、いつもの四馬鹿大将に加えて「ご近所のマドンナ」&「開業したばかりの歯医者さん」&「牛乳会社社長さん」の三名プラスで七馬鹿大将。愉快に騒いで先ほど帰宅。
旅の夜風 83 (たかこさんのコメント触発されて)(歌いはじめてデュエット曲だと分かって、おしんちゃんと一緒に)
済州エアーポート 82
夜明け 84
雨に咲く花 78
長崎の鐘 83
みかんの花咲く丘 90
時代おくれ 79 (歯医者さんと)