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【世界遺産 シーギリア・ロック】(その2)の続き。
写真左は、岩山の頂上に築いた王宮の跡。次は、王宮跡からの眺望。続いて、頂上へ登る狭い鉄の階段。右端は私。

日常を忘れ、見知らぬ土地の風物を楽しむのが旅の醍醐味であるが、時には「生きる」という現実、人と人の葛藤を目にして心が暗くなる場面がある。
右端の、私のスナップ写真は、シーギリヤ・ロックの入り口にたむろしていたサポーターの1人が写してくれたもの。日本人観光客が来るというので大勢のサポーターが集まってきた。頂上まで道が険しいから、1人1000円で体をサポートする、というのである。我々グループの希望者を募ったところゼロ。それで諦めるようなヤワな人たちではなく、その内の数人は、どこまでもしつこくついて来る。
本来なら、このような場面では契約している現地ガイドのアーナンダさん(初日から最終日までガイドしてくれた日本語のうまいガイド)がキッパリ断るべきなのだが、「自分はノータッチ」という雰囲気で、うつむいて先へ行くだけ。
この時の彼の心理を推定すると「みなさんにとって1000円はなんでもない金額だから、応じてもらえないか。そうすると彼らも助かるし、私の顔も立つのだが…」というようなものであっただろう。
同じスリランカ人であるし、しばしば日本人を案内しているので彼らとは顔なじみであろうから、アーナンダさんの立場と気持ちは理解できる。
しつこくついてきた内の1人が、私をターゲットにした若い男。「ニホンノ、ドコカラ、デスカ?」とか、「カイダン、スベル、キヲツケテ」など、かたことの日本語で話しかけながらついて来る。うるさいので無視していたら、急な階段のところで腰を押そうとする。ちょっとムカッとしたので「さわるな!」と叱りつけたら、離れて行った。「やれやれ、やっと解放された」と思って安心していたら、またそばに来て「アレ、オオキナ、ハチノス」などと指さして教えてくれたり、ペットボトルを持ってやると言ったり。途中、休憩できるテラスに出た時「シャシン、トリマショ」と言われたときには、とうとう根負けして、撮ってもらったのがあの写真。
しかし、このままでは頂上までついて来そうだし、ここから上は狭い階段(3番目の写真)なので、ひっつかれると歩き難い。「もう、ついて来ないで!」ときつく言ったら、写真を撮ったからチップをくれと言う。押し問答も面倒なので、手持ちの1ドルと100ルピー(合計で200円弱)を出すと「アト、ワン、ダラー」と言うので、大きな声で「ノー!」と言ったら、諦めて降りて行った。
1ドルや2ドルぐらいは何でもないが、あまり気前よく払うと、これから訪れる人に迷惑をかける。我々がこれほどしつこくつきまとわれるのも、過去に来た人が「1000円ぐらい」と思って気前良く出して、「日本人は金払いがいい」と見られてしまった結果であろう。

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