本日、仙台の広瀬ちえみさんから「杜人」237号が送られてきた。読み応えのある内容の中でも、草地豊子さんから送られてきたという「詩」に胸を打たれた。ちえみさんを通じて豊子さんにも転載の許可を得たので、ここにご紹介する。(最後のほうの改行、独断で少し変えています)
【 三月の船よ 】
草地豊子
あなたはどうして
ここのいるの
此処は小鳥の
囀るところ
おばさんが
お喋りする所
お布団を
お日さまに
当てるところ
ビルの二階の屋上に
あなたは
なぜ居るの
迷子の船よ
三月十一日の船よ
(以下は広瀬ちえみさんのコメント)
草地豊子さんが「三月の船よ」という詩を自筆の書で贈ってくださった。
これは2011年3月11日の東日本大震災の津波で、岩手県大槌町の二階建の民宿の屋上に、釜石市の遊覧船「はまゆり」が乗り上げたときの様子を題材にして、震災後の四月か、五月に書かれたそうだ。(中略)
屋上の何でもない日々は、小鳥やおばさんや布団のものだったと語りかけ、船は海にいるのがしあわせなことで、ここにいるべきではないと哀切をこめて語りかける草地さん。
ともすると、被災者と言われる私たちは「遭った者しかわからない」と言いがちだ。しかし、岡山県津山市という遠くの地に住む草地さんは、生々しい映像を自分の中で昇華させ、ことばで船を弔われた。おかげで「杜人」誌にあの遊覧船を残すことができる。
(ちえみ)
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