19日から、ずっと愛染帖の選評にかかりっきり。今月の応募者262名。厳選を重ねて、ようやく本日昼前に完了&発送。今回の分は11月号に発表のため、9月号掲載のものからベスト10を下にご紹介。
【川柳塔9月号掲載 愛染帖】 ベスト10
男湯をのぞきたいとは思わない 堺 市 志田 千代
(評)そのあたりが男性と女性の微妙な違い。その違いがなかなかご理解いただけないので、「男ってアホな動物」などと誤解される。
玄関に杖が待ってる歩かねば 唐津市 岩崎 實
(評)怠ける理由はいくらでも思いつくが、自分を叱咤するのは難しい。杖が待っているならご期待に応えなければならない。
床の間も縁側もあるお人柄 橿原市 居谷真理子
(評)床の間ばかりでは窮屈。縁側ばかりでは締まらない。堅すぎず柔らかすぎずメリハリをつける。これがなかなか難しい。
ブレーキは僕アクセルは妻が踏む 宇部市 平田 実男
(評)何ごとも積極的に動く奥さまに対して、慎重な亭主。「なでしこジャパン」が象徴するように、日本の女性は逞しくなった。
またひどくなった男性アレルギー 和歌山市 柏原 夕胡
(評)男の立場としてはまことに残念。原因は無神経な男であろう。癒すことができるのは、思い遣りのあるナイスガイのみ。
とてもいい人で皮肉が通じない 篠山市 酒井 真由
(評)この「とてもいい人」そのものが痛烈な皮肉。ひょっとしたら、すべて分かっていながらニコニコ聞き流している大物かも。
ホテルでは気にもならない北枕 堺 市 大隅 克博
(評)チェックインしてエレベーターに乗ってしまうと北も南も分からない。ホテルでも「北枕」を気にしていたら、これはもう病。
どう工面しても消えない首のしわ 奈良県 渡辺 富子
(評)顔面であれば、マッサージとかパックとか化粧で少々はカバーできるが、首筋に現れる年輪は残念ながら如何ともしがたい。
言うとおりしてくださいと妻の指示 高槻市 片山かずお
(評)まことに簡潔明瞭な指示。指揮権を委任した覚えはないが、いつの間にか奥方が司令官。言われた通りしていたら家庭円満。
心では疾うの昔に別れてる 岸和田市 雪本 珠子
(評)面倒なので離婚届けはしていないが、こころの中ではとっくに縁を切っている。鈍感な相手は気がついていないだろうが…。
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