昨日到着していた「愛染帖」、今回の応募者270名。その810句と真剣に対峙。昨日~本日で選句&選評&パソコン入力完了。これは8月号に発表のためアップできず、6月号に掲載のものからベスト10をご紹介。
【川柳塔 6月号掲載 愛染帖】 ベスト10句
四人掛けベンチに五人カップ酒 和泉市 横山 捷也
(評)花の下であろうか。立っている男へ「まあ、座れや」と、肩寄せ合ってカップ酒。最高のひととき。仲間とはいいものである。
一人で食べてもうまい物は旨い 八尾市 宮崎シマ子
(評)一人の食事は寂しいこともあるが「うまいものは旨い」。それは元気だから。一人暮らしの寂しさに負けていないからだろう。
贅沢な悩み今日することがない 明石市 糀谷 和郎
(評)病魔に苦しめられている人、貧乏暇なしで時間に追われている人など、欠伸をする余裕もない人に比べると贅沢この上なし
あこがれたお方も矢張り前かがみ 奈良県 渡辺 富子
(評)自分も年寄りじみたスタイルになってきたが、憧れの君もすっかり老人になった。残念ではあるが老化は万人平等、仕方なし。
買うと決め少し多目に試食する 和歌山市 福井 菜摘
(評)買うつもりのないときは少しだけ。だが、買うと決めたときには遠慮など不要。堂々と多い目に頂戴してもいいではないか。
出来るなら食事制限ない病気 大阪市 谷口 義
(評)歳を重ねるとあれこれ故障が出てくるのはやむを得ないが食事制限はツライ。飲兵衛なら、「…飲酒制限ない病気」だろう。
戒名で誰も呼ばない三回忌 弘前市 福士 慕情
(評)高い金を払って付けてもらった戒名。葬儀のときは「どれどれ…」と関心を示すがすぐに忘れて、法事の席で呼ぶ人など皆無。
エステ代惜しくて行ったことがない 長岡京市 山田 葉子
(評)その効果が半年ぐらい続くのであれば一万円でも二万円でも弾むが、一晩で元の木阿弥になるのは明らか。もったいない。
ケセラセラええ言葉やなぁ大好きや 大阪市 古今堂蕉子
(評)ヒッチコックの「知りすぎていた男」の主題歌。スペイン語で「なるようになる」。すべてそのように考えればラクチ~ン!
生きのびて夕暮れ喉が鳴るばかり 弘前市 髙瀬 霜石
(評)危ないことも多々あったが、生きのびてはるばる此処まで来た。これから為すべきことは酒を飲むぐらい。開き直った自嘲。
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