整然とした街並みも悪くはないが、人間の臭いがプンプン漂うような雑然とした街が肌に合う。育った町が尼崎で、出屋敷や三和商店街~中央商店街(現在は、かなり洗練されている?)のごちゃごちゃした繁華街に慣れてしまったからかも知れない。長じて海外旅行に出かけるようになっても、東南アジアのゴチャゴチャしたところへ好んで出かけた。その最たる所は、香港の九龍城。法の秩序も及ばない混沌とした街。北京オリンピックに向けて1994年に解体されるまでは、世界最大級の巨大スラム街だった。
私が出かけたのは解体される前の1992年。さすがにスラムの奥深くには入り込めなかったが、入り口から少し奥まったところに並んでいる露店を見て回った。肩と肩がぶつかり合いながらしか進めないような混雑、騒然とした雰囲気であったがエネルギーに満ちていた。「もう一度」と願って行けるとこではないのが残念である。
このような記事を書くことになったのは、久しぶりに書棚の整理をしていて、下の写真帳(1997年発行・岩波書店)を手に取って、懐かしく見入ってしまったため。これは、九龍城の解体途中から解体後の写真集。従って「生きている九龍城」ではなく、あまり魅力的な写真はないが、九龍城の歴史年表なども掲載されているので、思い出のよすがとして15年ほど前に購入。下の灰色の写真は、写真集に収録されているもの。上に載せた写真はいずれもネットの記事から引っ張ってきたもの。詳しくは【九龍城】で検索されたし。
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