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昨日の午後から本日の夕刻まで、昨日の午前中に到着した「愛染帖」の選評に集中(今回の応募279名)。夕刻に完了。あとは見直してから、「せんりゅう飛行船」と「各地柳壇(大山滝句座)」の3点セットで事務所へ送り出すのみ。本日のは10月号に発表のためアップできず、8月号に掲載のものからベスト10を転載。写真上①②、本日、午後6時前の散歩での総合公園にて。風が涼しく斜陽が美しい影を作っていた。本日 7,910歩。

 

    【 川柳塔8月号掲載 愛染帖 】

   

   眠くなる椅子とならない椅子がある   和歌山市  古久保和子

(評)眠くなるのはデスクワークの椅子、下手な講演の椅子。眠くならないのは酒場の椅子、女子会の椅子。カラオケの椅子等か?

   御守りは成田山より舌下錠   尼崎市  山田 耕治

(評)狭心症発作に速やかに効くニトロなどの舌下錠。神仏を軽んじるわけではないが、先ずは命を守ってくれる常備薬である。

   からっぽになるととってもいい響き   黒石市  北山まみどり

(評)太鼓が良く響くのは中が空っぽだから。鐘も鍋も人間も同じ。不満を抱え腹の中が燻っていると反応も鈍く声まで湿り気味。

    前かがみの登り反りながらの下り   大阪市  宇都満知子

(評)確かに、登りで反り返っていてはひっくり返る。下りで前かがみではつんのめる。当たり前のナンセンスなおもしろさ。

   サービス残業は日本の美徳   笠岡市  藤井 智史

(評)資源の無い島国を経済大国にしたのはその美徳に拠るところ大。だが、若者にも外国人にも通じなくなったのは時代の流れ。

    忖度とお世辞わたしは日本人   三原市  鴨田 昭紀

(評)忖度とは人の心を思い遣ること。世辞は人を褒めること。いずれも人を重んじる大和心。利己的な官僚や代議士には不似合い。

   愛想笑い顔の疲れが半端ない   河内長野市  大島ともこ

(評)忖度や世辞とおなじように「愛想笑い」も潤滑油のひとつ。だが、不自然な笑顔が表情筋に無理をさせているのは間違いない。

   お誘いは霊園ツアー食事付き   奈良市  大久保眞澄

(評)お墓のことなどまだまだ先と思っていたのだが…。食事付きならピクニック気分で出かけよう。買うか買わないかは別として。

   同じマサル寒いロシアで頑張ろう   奈良県  中堀  優

(評)ザギトワ選手に贈られた秋田犬。マサルと呼ばれて全国のマサル君は鼻高々。だが女子らしい「マーシャ」に変更したらしい。

   五月病やたら亡き夫恋しくて   瀬戸内市  宮宅比佐恵

(評)カラリと晴れた爽やかな空を見ていると「あの人がいてくれたら…」などと思う。だが、元気を出さないとご主人が哀しむ。

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