川柳塔誌9月号は、「創刊95周年を祝す」としてたくさんのエッセーがあり、いつも以上に充実した内容になっていますが、取り敢えず、私が担当している「愛染帖」のベスト10句をご紹介します。
【川柳塔9月号掲載 愛染帖】
私より年上からがおばあさん 大阪市 岩崎 玲子
(評)そうすると、90歳になってもまだお婆さんではなく91歳以上がお婆さんということ。まことに明解且つ元気の出る考え方である。
僕の良さ妻より子より友が知る 池田市 奥園 敏昭
(評)ずっと一緒だと「だらしない」「汚い」等、アラばかりが目立つ。友人から好評なのは「ええ恰好」している所為もあるが…。
不便やな付箋貼れない電子辞書 芦屋市 竹山千賀子
(評)紙の辞書は目的の項目を開いたとき、他の記事から思わぬ知識を得ることがある。将来は紙の辞書がステータスになるかも。
踏破した山をこれから見て暮らす 米子市 吉田 陽子
(評)踏破してきた山が多いほど思い出も豊かであり振り返っても楽しい。そのように思えば、まだもう一つぐらいは越せそうだ。
老夫婦同性婚のようなもの 川西市 山口 不動
(評)同性婚ほどの生々しさはなく、性の意識も薄れて「男でも女でもなくなった仙人のような二人」。これからが人生の醍醐味だ。
ドモホルンリンクル呪文だったのね 和歌山市 まつもともとこ
(評)ドモはラテン語で「抑制」。ホルンはドイツ語で「角質」。リンクルは英語で「シワ」。しつこい宣伝に負けて買ってしまったが…。
手の甲を抓めば皺がもどらない 尼崎市 山田 耕治
(評)皺が戻らないのは皮膚の弾力が失せてきた所為。老化現象の一つだが、それを悲観せず「面白がる」と心の老化防止になる。
息止める時間十秒切りました 鳥取市 福西 茶子
(評)これも老化現象の一つ。少しずつ息を止めておれる時が短くなってくるが、心配しなくても、最終的にはずっと止められる。
地獄までつけて行きます万歩計 神戸市 細川 花門
(評)地獄の門までテクテク歩いて、閻魔さまに「ここまで歩いてきました!」と胸を張れば「情状酌量にて無罪」となるかも。
死んでからようやく惜しい人となり 宝塚市 丸山 孔一
(評)弔辞で必ず述べられる「惜しい人を…」と言う言葉。死んでからの「お世辞」など要らない。元気なうちにもっと褒めて欲しい。
9番目の、細川花門さんの句。事情を知らない人が見ると、軽くジョークっぽく詠っている。また私のコメントも軽く流しているが、実情は、このブログ27日に頂戴したコメント「もっともっと川柳を楽しみたかったのですが残念です。(中略)短い期間でしたがありがとう御座いました。本日を持ちフェイスブックも閉鎖致します」という通り。また、偶然ではあるが、川柳塔誌9月号の巻頭(小島蘭幸主幹・選)は花門さんだった。 ・(下記6句、川柳塔9月号より転載)
神戸市 細川花門
見舞客みんな元気でよく笑う
1%の奇蹟に命賭けている
不死鳥になって千年生きてやる
月が好き黙って聴いてくれるから
妻以外話す人なし闘病す
生きてやる死ぬ死ぬ詐欺と言われても
花門さん、「死ぬ死ぬ詐欺」ベリーグー! いずれ、「お前もワルよのう~」と笑い合える日を待っています!!
写真1、2、本日昼前の散歩道。曲がった道と真っ直ぐな道。3、夕刻のローカルニュースで出てきた「カエンタケ」という毒茸。大山山麓で増えているとのこと。皆さん見つけても触らないでください! 本日9,070歩。
Loading...





















































