もう十年ほど前のこと。親友の一人が膵臓癌で死去。3年も経たないうちに、その家が売り出された。
奥さんが、高価な着物や帯で散在して、あちこちに借金をした結果、という噂であったが…、詳細は知らない。
ときどき上がり込んで談笑した家だが、今では未知の人が住んでいる。
数年前にも、拙宅のすぐ近くの店が左前になった、ということで売りに出されて、新しい人が違う商売を始めている。以前に住んでいたご夫婦とは親しくしていたので、その前を通るたびに複雑な思い。
苦労して建てた住居を手放さざるを得なかった無念さは、想像に余りある。
そしてまた、町内の一軒が、そのような事情で売りに出されているという噂。
あくまで噂であり、公の競売に掛けられているのではない。が、数件の情報を繋ぎ合せると、おおよその輪郭が浮かんでくる。
この家のご家族もよく知っているが、皆さん実直で誠実な人たち。単なる噂だけであれば良いのだが…。
都市部では、経済も持ち直しているということも聞くが、この山陰では、ますます厳しく、特に、土木建設関係は、まったく仕事がないという。
事業仕分けによって、公共工事が削減され、ますます状況が悪くなるのではないか。心配なことである。
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