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飛行機雲

 

骨きりハモになった

 

本日、朝から「愛染帖」の選考&PC入力。今月の応募者265名にて例月より少な目。昼前散歩以外はずっと夕刻まで詰めてやったので9割進行。明日、選評を書いて見直して終了。これは10月号に発表のため8月号に掲載されたものからベスト10句をご紹介。   写真上:①昼前散歩で見た鮮やかな飛行機雲。②しばらくして見上げると、ぼやけて骨切りハモになっていた。

 【川柳塔8月号掲載 愛染帖】

  長男にこざっぱりした嫁が来る   紀の川市  北山 絹子

(評)こざっぱりとは「清潔で感じの良いさま」。そのような家庭で曲がらず歪まず素直に育ったのだろう。何とも嬉しいことである。

  変わるかも自分で自分褒めてみる   倉吉市  大羽 雄大

(評)自己顕示を恥とし自省を重ねてきた古き良き日本人。自らの長所を認めるのはこそばゆいが、誰も褒めてくれないのだから…。

  献立が決まらず売り場二周する   堺 市  近藤 治子

(評)家族の好み、財布の中身、料理の手間等々を考えるとなかなか決まらない。健康のためのウォーキングと思って、もう一周!

  世渡りは抜き手切らずに浮き袋   田辺市  岡本  昇

(評)馬力を出して抜き手を切れば、波風が立って「はた迷惑」であり、思わぬ岩礁にぶつかる。浮き袋に乗ってのんびりがベスト。

  勉強より頭を使うカンニング   豊橋市  藤田 千休

(評)悪事すべて、綿密な計画と周到な準備をしなければ露見する。そのエネルギーを勉強や仕事に回せば堂々と勝てるのだが…。

  花柄の日傘ときどき杖になり   香芝市  大内 朝子

(評)軽やかな足どりで颯爽と、というのはパワーのある間だけ。夕刻になるとぐったり。杖にされた花柄の日傘が泣いている。

  もらうのが好きで膨らむ頭陀袋   東かがわ市  川崎ひかり

(評)飴玉一つでも「わっ、嬉しい~ありがとう!」と弾ける笑顔。それを見たらまた上げたくなる。「受け取り上手」は人徳だ。

  この頃は早寝早起きして昼寝   広島市  岸本  清

(評)加えて、夜中にトイレへ二度三度。となれば完全に高齢者のパターン。体内時計がそのようになるらしい。逆らわずにゆこう。

  化粧品換えても変化しない顔   鳥取市  倉益 一瑶 

(評)化粧とは文字通り「化ける」こと。その「化と「素」の差が大き過ぎるのは考えもの。素は変化しないのだから無理はよそう。

  死後の世界はカビキラーのにおい   沖縄県  森山 文切

(評)誰も知り得ないことを断言するのは勇気の要る「ハッタリ」だが、「そうかも…」と思わせるのは、意外性のある具象の力。

なお、本日、20日は川柳塔WEB句会の締め切り日です。投句は深夜12時まで受け付けていますので、忘れておられる方はまだまだ間に合いますので、ご応募ください。【川柳塔ホームページ】【WEB句会】に投句フォームがあります。

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 愛染帖 ~ 川柳塔WEB句会締切り日”にコメントをどうぞ

  1. 茶助 on 2016年8月20日 at 9:30 AM :

    「どこへ置き忘れたのでしょう? 川柳の三要素」
    借りてきた猫は、自分のテリトリー以外ではネズミを取らない。
    ※ 中華人民共和国の大統領に聞かせてやりたい「言技」ですね。
    借りてきた狸は、うがち、ユーモア、かるみ、などが大得意である。
    ※ 川柳の三要素は、「骨切りハモ」になって大空を飛んでいたのだ。
                。゚ヽ(゚´=Д=`)ノ゚。マィッター

    • 新家 完司 on 2016年8月20日 at 12:39 PM :

      まいど!
      「借りてきた狸」「骨切りハモ」、目にとめていただきまして、サンキューベリマッチ!です。
      大兄のご慧眼で、上記の中から「これ、気に入った!」という句を挙げていただきますと、作者は大喜びするでしょう。今後はよろしくお願い申し上げます。

      • 茶助 on 2016年8月20日 at 5:19 PM :

        「死ぬことについて心配することはありませんよ。
        ちゃーんと死にますから安心してください」 永六輔

        私が選ぶ上記から一句、「あいつはきっとこれを選ぶだろう」・・・と、
        多分先生の予想通りというかご期待に沿いまして、パンパカパーン↓これです。
        『死後の世界はカビキラーのにおい』  森山文切
        ※ 私のメモにこんなのもありました。
        「エロスの香りでふと降りてきた縄梯子」 てじま晩秋
                          .+:。(*´ェ`*)゚.+:。ポッポッー

        • 新家 完司 on 2016年8月20日 at 5:35 PM :

          はっはっは! そうですか「死後の世界はカビキラーのにおい」。作者は元気いっぱいの沖縄の新鋭です。
          7音9音の破調なので少し迷いましたが、オリジナリティーは抜群なので敢えてピックアップしました。気に入っていただいて、採り上げた甲斐がありました。サンキューベリマッチ!でした。

    • 森山文切 on 2016年8月20日 at 8:11 PM :

      茶助さま、完司さま

      選んでいただいてありがとうございます。
      リズムは悩んで色々試しましたが、16音字のままにしておくのが一番しっくりきたのでそのまま投句しました。

      エロスの香りの縄梯子ですか・・・。私はすぐ登っちゃいます。

      • 新家 完司 on 2016年8月20日 at 8:25 PM :

        こんばんは~。
        そうですね、75調のリズムは基本として大切ですが、それ以上に重要なのは、最初にバチッ!ときた勢い。いじりすぎると「角を矯めて牛を殺す」ことになりがちです。

  2. くみ on 2016年8月20日 at 12:09 PM :

    完司先生 今日わ
    今日も元気で~す。って 言いたいところですが、朝から 目眩が…。すぐ おさまったけど 、何となく すっきりせず。熱中症の 前兆かしら ?! まあ 何とか動けているから 涼しいところで、水分取って!先生も 熱中症らしき 状態だったようなので、また 様子を 教えて☀
    先日 無料招待のバスツアーへ行った時のことを 時事川柳として 投句。本日 掲載!ヤッター!
    「招待の旅行に妻を監視する」お粗末!

    • 新家 完司 on 2016年8月20日 at 12:47 PM :

      こんにちは~。
      目眩ですか、気をつけてください。私のバアイは上半身に熱がこもったようでボーとしてきました。すぐに冷たいタオルで身体を拭いて冷水を飲むとスッキリしました。
      「…妻を監視する」では、夫の視線からの句ですね。いわば「夫に成り代わっての作」。ご自分を詠うなら「…監視されている」で、少し自嘲を含んだ「自分を詠った句」になると思います。

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