昨日、到着していた【愛染帖】、今回の応募者は282名。大山滝句座例会終了後、早速選考に着手。まだ少ししか進んでいないが、選は今日中に完了。選評は明日の予定。これは6月号に掲載。4月号に発表済みのものからベスト10句を下にご紹介。
なお、【川柳塔WEB句会】の締め切りは20日です。まだ間に合います。【川柳塔ホームページ】に投句要項と投句フォームがありますので、【川柳塔】で検索してください。
【川柳塔4月号掲載 愛染帖】 ベスト10
ナチュラルが好きでこの顔この体 豊橋市 藤田 千休
(評)気取らず飾らず生まれたままの自然体。もちろん、プチ整形もせず、ウィッグも着けず、ダイエットもせず、これこの通り!
古い服中身はもっと古いけど 河内長野市 穂口 正子
(評)そう謙遜されるとお慰めの言葉に困るが…。確かに、服も中身も流行の先端とは言い難いが、ハートはピカピカである。
道案内お礼にもらう国訛り 弘前市 稲見 則彦
(評)道を尋ねられるのは、頼りにされているようで嬉しい。おまけに朴訥な国訛りまで聞かせて頂いて、こちらこそ、ありがとう。
なんとなく気乗りがしないフルムーン 三田市 上田ひとみ
(評)ハネムーンのときはあれほどときめいたのに、同じ相手なのに、なぜだろう? 今更というか、照れくさいというか…。
骨粗鬆あんまりきつく抱かないで 八尾市 宮崎シマ子
(評)骨が脆くなっているのは自分でも分かっている。転ぶのもハグされるのも危険! 胸に「こわれもの注意!」のバッジが要る。
どの花を舐めても同じ味がする 沖縄県 森山 文切
(評)美しい彩りを愛で、香りを楽しむまでは誰でもするが、舐めて味を確認する人は極めて稀。発見や発明の元は旺盛な好奇心。
あるほうがよいに決まっているお金 篠山市 酒井 真由
(評)遺産相続で兄弟が喧嘩したり、あればあったで気苦労の多い「金」ではあるが…。やっぱりあったほうが良いに決まっている。
図書館に気儘な僕の席がない 青森県 松山 芳生
(評)暇つぶしにフラリと立ち寄った図書館。「ここは私の席」という四角四面の顔ばかり。「場違い感」「居心地の悪さ」この上なし。
ゆっくりとこの世が動く山陰線 鳥取県 斉尾くにこ
(評)新幹線は北海道まで開通したが山陰本線は単線のまま。美味しいものを食べ、ゆっくりしたい人は「来てごしなれよ!」。
金婚も喜寿も五輪もあと四年 尼崎市 市坪 武臣
(評)ということは、現在73歳。結婚したのが27歳のとき。4年後は金婚記念と奥様への御礼としてオリンピックと東京見物だ。
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古い服中身はもっと古いけど 河内長野市 穂口 正子
この句を読んで思わず笑ってしまいました。正直で素直で謙虚なお人柄なのでしょうね。
そして完司さんのコメントでまた笑ってしまいました。コメントも同じく素直で正直でおもしろいですね~。
川柳をしていてこのように見知らぬ人の句を読んで楽しくなったり悲しくなったり「人生いろいろ」を感じるのが良いですね~。
はい、川柳にはいろいろなスタイルがあって、それぞれ持ち味があります。が、やはり、素直にハートに響くのは、作者の姿が見えてくる「実感を述べた句」、でしょうね。少々の誇張でも実感から出てきたものは納得できます。
ただ、誰も言っていないような「オリジナルな実感(想い)」を掴み出すのは至難で、皆さんそれで苦労なさっているのでしょう。